EU REACH規則附属書XVII 制限物質リスト

欧州連合、PFHxAの制限に関してREACH規則の附属書XVIIを修正する欧州委員会規則を公布
欧州連合は、2024年9月20日付け欧州連合官報で、「規則(EC) No 1907/2006（REACH規則）」の「第68条 新たな制限及び現行制限の修正に関する導入」の第1項に基づいて、「附属書XVII ある種の危険な物質、混合物および成形品の製造、上市及び使用の制限」のエントリー79に「ペルフルオロヘキサン酸（PFHxA）、その塩およびPFHxA関連物質」を追加する欧州委員会規則(EU) 2024/2462を公布した。発効日は2024年10月10日である。適用開始日は、用途によって相違するが、最も早いもので2026年4月10日となっている（訓練用および消防署向け泡消火薬剤）。

欧州委員会、DMACおよびNEPに関してREACH規則の附属書XVIIを修正する規則草案をWTO通報
欧州委員会は、「N,N-ジメチルアセトアミド（DMAC／EC番号：204-826-4）」、および「1-エチルピロリジン-2-オン（NEP／EC番号：220-250-6）」の2件の物質について、「規則(EC) No 1907/2006（REACH規則）」の「附属書XVII 特定の危険な物質、混合物及び成形品の製造、上市及び使用に関する制限」を修正する欧州委員会規則草案を、2024年7月30日にWTO/TBT通報した（G/TBT/N/EU/1079）。意見提出期限は2024年9月28日である。当該修正規則草案では、DMACおよびNEPについて、「導出無影響レベル（DNEL）」の「化学物質安全報告書（CSR）」および「安全データシート（SDS）」への記載がない限り、0.3%を超える濃度で、物質自体、他の物質の構成成分、または混合物として、上市、製造または使用を禁止することが提案されている。なお、当該制限の適用は、発効日から18ヶ月後とすることが提案されているほか、DMACの人工繊維の製造における溶剤用途への適用は、発行日から48ヶ月後とすることが提案されている。

欧州化学品庁、六価クロムの制限提案書作成のための第2回証拠募集を開始
欧州化学品庁（ECHA）は、14件の「六価クロム（chromium (VI)）」について、「規則(EC) No 1907/2006（REACH規則）」に基づき制限提案書を作成するための第2回の証拠募集を、2024年6月5日より開始した。募集期限は2024年8月15日である。当該証拠募集は、REACH規則の「附属書XIV（認可対象物質リスト）」に収載されている「六価クロム」、およびその関連物質の使用と代替について、「利害関係者（Stakeholder）」より情報を求めるものである。証拠募集の対象範囲として、2つの範囲（2aおよび2b）に分けた調査が実施される。