EU REACH規則附属書XVII 制限物質リスト

欧州連合、REACH規則の附属書XVIIを修正する欧州委員会規則を公布――クレー射撃ターゲット中のPAHsを制限へ
欧州連合は、2025年4月2日付け欧州連合官報で、「規則(EC)No 1907/2006（REACH規則）」の「附属書XVII（ある種の危険な物質、混合物および成形品の製造、上市および使用の制限）」を修正する、「欧州委員会規則(EU) 2025/660」を公布した。当該規則の発効日は2025年4月22日である。当該規則により、18件の多環芳香族炭化水素（PAHs）がエントリー50aとして附属書XVIIに収載され、すべてのPAHsの合計濃度が50 mg/kg（乾燥重量の0.005重量%）を超える「クレー射撃のターゲット」は、2026年4月22日より使用または上市が禁止される。

欧州化学品庁、REACH規則に基づくマイクロプラスチック制限の報告要件の実施に関する提案書を公開、意見募集を開始
欧州化学品庁（ECHA）は、2024年12月18日付けECHA Weeklyで、「規則(EC)No 1907/2006（REACH規則）」の「附属書XVII（ある種の危険な物質、混合物および成形品の製造、上市および使用の制限）」のエントリー78として収載されている「合成ポリマーのマイクロプラスチック（synthetic polymer microparticles; SPM）」について、当該エントリーの制限条件の第11項および第12項に規定されている特定の用途の当局への報告義務に関する提案書を公開し、意見募集を開始した。意見募集期間は、2024年12月18日から2025年1月20日である。当該提案書では、報告要件である「ポリマーの識別情報」の形式、および「SPM排出量」の計算方法について、それぞれオプションが示されているほか、その他報告要件の内容および報告方法について提案されている。ECHAは、提案書の内容に関して、報告義務の対象者、あるいはそれにより影響を受ける関係者からの意見を求めている。