欧州連合(EU) 欧州連合(EU)の主要規制テーマ

使用済み自動車(ELV)指令

欧州連合(EU)内では、年間800万~900万台の使用済み自動車(ELV:End of Life Vehicle)が発生している。これらを正規に、かつ環境適合的に処理するための法的基盤が、「使用済み自動車に関する2000年9月18日付欧州議会及び理事会指令2000/53/EC」(以下、「ELV指令」)である。2000年10月21日にEU官報に掲載されると同時に発効し、加盟国は2002年4月21日までに同指令を遵守するために必要な法律、規則、行政規定を施行することを義務付けられた。

基本情報・概要

名称 使用済み自動車(ELV:End of Life Vehicle)に関する2000年9月18日付欧州議会及び理事会指令2000/53/EC
DIRECTIVE 2000/53/EC OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 18 September 2000 on end-of life vehicles
公布・施行日等 公布・施行とも2000年10月21日

適用範囲

ELV指令の対象車両は、以下の通りである。

  • 乗用車:「車両のフレーム構造に関する指令(70/156/EEC)」の附属書IIのAでカテゴリーM1に定義されている自動車。すなわち、運転者席を除き、座席数が8席以下の構成である、主に乗用目的の自動車
  • 小型商用車:「車両のフレーム構造に関する指令(70/156/EEC)」の附属書IIのAでカテゴリーN1に定義されている自動車。すなわち、最高重量75t以下の、主に貨物運搬を目的とする自動車
  • 三輪自動車:「二輪車と三輪車に関する指令(92/61/EEC)」に定義された三輪車で、原動機付三輪車以外のもの

 

再利用、リサイクル、リカバリーに関する目標値

ELV指令は、ELVの処理について、以下の目標値を定めている。

2015年以降
再利用注1/リサイクル注2 85%以上
再利用注1/リカバリー注3 95%以上

注1)再利用(reuse):ELVから取り外したコンポーネントを同じ目的に使用すること
注2)リサイクル(recycling):廃棄物を処理して再び何かに使用すること
注3)リカバリー(recovery):廃棄物を処理して燃料とする等の方法で有効利用すること