米国 米国の主要規制テーマ

米国 エネルギースター・プログラム

EnviXは「米国 エネルギースター・プログラム」について、規制動向の調査報告書を作成・提供しております。

基本情報・概要

法規・政策の名称(現地語名) 公布日・施行日等
エネルギースター・プログラム
ENERGY STAR Program
1992年に環境保護庁(EPA)が開始、
1996年からはEPAとエネルギー省(DOE)の共同プログラムとなった。

エネルギースター・プログラムの目的とビジネス上の必要性

1992年、エネルギースター・プログラム(以降エネルギースター)は、エネルギー効率のよい製品をラベルで見分けられるようにして、エネルギー効率のよい製品の普及を促進し、ひいては地球温暖化ガスの排出削減を目的として、環境保護庁(EPA)が開始した。ボランタリーのラベリング・プログラムであるが、以下のような理由からエネルギースター認証取得はビジネス上重要なものとなっている。

グリーン購入方針

2009年の大統領令13514号および、2015年の大統領令第13693号は、連邦政府機関に対し、以下の機器を購入するようにとされ、機器購入に強制力を持っている。

  • 電子機器スチュワードシップ、
  • EPEATに登録されている、
  • エネルギースター・マークが付いている、もしくは
  • 連邦エネルギー管理プログラム(Federal Energy Management Program)が指定する機器

『連邦購入規則(Federal Acquisition Regulation)』の「Subpart 23.2 省エネ、節水および再生可能エネルギー」の「203 省エネ製品」の(a)(1)に、

「エネルギースター・プログラムもしくは連邦エネルギー管理プログラム(FEMP :Federal Energy Management Program)に登録されているエネルギーを使用する製品を購入する場合は、機関はエネルギースター・プログラム、もしくはFEMP指定の製品を購入する物とする」と規定されている。

  • 米国連邦の調達部門である米国一般調達局(GSA)は、連邦機関に高エネルギー効率製品など持続可能な製品の購入を義務付け、高エネルギー効率製品の2つのカテゴリの1つにエネルギースター認証製品を指定している。
  • 各省が購入方針を作成しており、エネルギースター認証製品を要件に入れている省がある。
  • その他多くの地方行政機関や企業などの購買機種選定条件にエネルギースター認証製品が挙げられている。

インセンティブ

エネルギースターの認証を受けた住宅や製品に対して様々なインセンティブ・プログラムが行われている。
※詳細はお問い合わせください。

対象製品カテゴリ

プログラム開始当初の対象製品は、コンピューターとモニターだけだったが、本プログラムの対象製品も年々拡大され、現在は、おもな家電品、オフィス用機器、照明器具、空調・冷暖房機器なども本プログラムの対象となった。1996年以後、本プログラムは、EPAとDOEの共同プログラムとなり、製品のほかに、業務用ビルディング、工場、家屋の改修、新築家屋などにも対象範囲を広げてきた。

本章では主に家電品、オフィス用機器、照明器具、空調・冷暖房機器など製品(Product)に関するエネルギースターの動きを説明する。

以下のリンクでエネルギースターの様々な情報を得ることができる。

  • 対象品目、エネルギースター取得製品
  • 各製品の仕様の策定・改定ステータス

ここ数年は、新規にエネルギースターの対象に加えられた製品はほとんど無い。

米国エネルギースターと国際エネルギースター

米国エネルギースターが元となり、世界4カ国(スイス、日本、台湾、カナダ)でも国際エネルギースターが実施されている。従来はEUとEFTA(アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、ニュージーランド、オーストラリア)も同プログラムに参加していたが、離脱し、その数は大きく減少した。

国際エネルギースターの対象製品は国、地域ごとに異なる。米国での対象製品が多岐にわたっているのに対し、日本ではパーソナル・コンピューター、ディスプレイ、プリンター、ファクシミリ、複写機、スキャナー、複合機、デジタル印刷機、コンピューターサーバーのみ。

前記のように国際的にエネルギースターの影響力は減少しつつあるように思われるが、海外の省エネ規則や環境ラベルの中でエネルギースターの評価方法や省エネ規準が参照されている。例えば、米国のEPEAT、連邦省エネ・プログラム、ノルディック各国で普及している環境ラベルであるノルディックスワン等はエネルギースター・プログラムの省エネ規準や評価方法を参照している。

2018年2月12日に発表された米国の2019会計年度(2018年10月~2019年9月まで)予算以降、使用者料金(user fee)がたびたび提案されている。使用者料金とはエネルギースター・プログラムの運営を、従来の税金で賄う考え方から、EPAに使用者(製造者)料金を設定する権限を与え、この使用者料金を集めることにより継続してエネルギースター・プログラムを運営しようと言う考え方である。2021年度の予算要求でも触れられているが、具体的な動きに関しては情報が無い。

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無料情報は以上となります(2020年7月7日最終更新)。本規制テーマに関する最新情報、中長期動向報告書のご要望、また個別調査等のご相談などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

最新動向

米国の環境規制・市場動向を調査・分析し、その動向と法規・法令の公布・改正情報を「海外環境法規制モニタリング」で配信しております。企業様にとっては、日々ニュースソースを監視・選別する労力を大幅に軽減できるだけでなく、個別の質問にお応えするパートナーとして機能します。

海外環境法規制モニタリング

なお、下表は同サービスで配信した「米国 エネルギースター・プログラム」に関する情報の内、件数を大幅に削減した不定期更新のサンプルです。本サービスでは速報、月例レポート、公布・改正法規リスト、WEB検索アーカイブをご利用いただけます。是非とも導入をご検討ください。

更新日 規制分野 記事タイトル(サンプルにつき一部の記事タイトルのみ掲載
2020年8月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、データセンター用ストレージVer. 2.0最終仕様発行
2020年2月 製品設計・ラベル 米国 米国、’21年度予算要求、DOEの各省エネと再エネ・プログラム予算70%以上削減
2019年10月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、室内空気清浄機の仕様2.0発行、早期認証開始
2019年7月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター:データセンター用ストレージの仕様Ver. 2.0検討開始
2019年5月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、ディスプレイに関する仕様Ver. 8.0発表、早期認証開始
2019年2月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、画像装置の最終仕様Ver3.0発行、早期認証開始
2019年2月 環境政策全般 米国 米EPAの2019会計年度歳出予算確定、前年度から微増の総額88億ドル
2018年10月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、業務用オーブンの仕様Ver. 3.0検討開始
2018年4月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、テレビに関する仕様ver.8.0最終仕様発行、早期認証開始
2018年4月 省エネ全般 米国 米国、日系自動車工場を含め93の工場が2017年にエネルギースター認証を取得
2018年1月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、業務用温水器の仕様ver. 2.0最終仕様発
2017年10月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、業務用温水器のver. 2.0のドラフト1を発行し検討開始
2017年7月 製品設計・ラベル 米国 米エネルギースター、オーディオ・ビデオ仕様4.0検討開始
2017年3月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、温水器の仕様ver.3.1検討開始
2017年2月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、洗濯機の仕様Ver.8評価方法の最終ドラフト発表
2016年12月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、業務用小型HVACの仕様3.0公布と補足仕様3.1検討開始
2016年8月 製品設計・ラベル 米国 米DOE、電球型蛍光灯の省エネ・プログラムの評価手順最終規則の事前発行
2016年8月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、テレビの仕様ver. 8.0の検討開始、情報提供を求める
2016年7月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギースター、洗濯機に関する仕様ver.8.0 ドラフト1を発行しコメント募集
2015年12月 製品設計・ラベル 米国 米国EPA、大型ネットワーク用機器の米国エネルギースター仕様Ver.1.0と評価手法発行
2015年8月 製品設計・ラベル 米国 米国DOE、省エネ基準と評価手順策定・改定’15年7月24日~8月19日の動き
2015年4月 省エネ全般 米国 米国、2015年エネルギー効率改善法制定――商業ビルの省エネと節水促進
2014年5月 製品設計・ラベル 米国 米のエネルギースター・プログラム、洗濯機の認証基準を改定
2014年4月 製品設計・ラベル 米国 米連邦取引委員会、テレビのエネルギーラベル表示規則を改正――新たな試験手順と報告要件を組み込む
2013年4月 省エネ全般 米国 米国LEEDの認証取得希望者は計測&検証設備の整備を求められる――専門家がアドバイス
2012年6月 製品設計・ラベル 米国 米GEC、EPEATの採用するイメージング機器(IEEE 1680.2)及びテレビ(1680.3)規格が採択と公表
2012年5月 製品設計・ラベル 米国 米EPA、新設となるUPSのエネルギースター規格Ver. 1.0を公表、2012年8月実施
2012年2月 製品設計・ラベル 米国 米EPA、テレビのエネルギースター規格Ver. 6.0第二案を公表
2012年1月 企業の環境管理 米国 米国における2012年の企業の持続可能性向上への取り組みの動き
2011年11月 製品設計・ラベル 米国 米EPA、除湿機のエネルギースター規格Ver. 3.0規格を公表、2012年10月実施――他洗濯機(業務用洗濯機)規格Ver. 6.0最終案
2011年11月 製品設計・ラベル 米国 米EPA、エネルギースター“Most Efficient”プログラムの2012年基準案を提案――TVは基準強化、冷蔵冷凍庫は緩和
2011年9月 製品設計・ラベル 米国 米EPA、電球のエネルギースター規格Ver. 1.0第一案を提案
2011年6月 製品設計・ラベル 米国 米EPA、AV機器のエネルギースター規格案(Ver. 3.0第一案)を公表
2011年4月 製品設計・ラベル 米国 米DOE、エネルギースター・プログラムを側面支援することを目的とした製品試験・検査プログラムを公表
2011年3月 製品設計・ラベル 米国 米EPA、テレビのエネルギースター規格Ver. 5.3の実施日を2011年9月30日に決定
2010年10月 製品設計・ラベル 米国 米EPA、エネルギースターのTop Tier(Super Star)プログラムのアプローチ案を公表
2010年10月 製品設計・ラベル 米国 米国エネルギー省によるエネルギー効率基準の執行状況と経緯
2010年9月 地球環境 米国 米環境保護庁、気候リーダー・プログラムで企業に提供してきた支援などを減らすつもりと発表
2010年8月 環境政策全般 米国 米上院エネルギー天然資源委員会で民主党中心の多数派がエネルギー関連6法案を可決
2010年6月 製品設計・ラベル 米国 米EPA、エネルギースター・プログラムにおいて、データセンターの格付けプログラムを開始
2010年4月 製品設計・ラベル 米国 米EPAとDOE、エネルギースター・プログラムにおいて製品検査を強化すると公表
2010年3月 製品設計・ラベル 米国 米EPA、充電システムのエネルギースター規格の改定プロセスを開始――フォークリフトなど対象製品の拡大を検討
2010年2月 製品設計・ラベル 米国 米ニューヨーク州ら4州がカリフォルニア州と同レベルのTVエネルギー効率基準を導入する法案を提出
2010年1月 製品設計・ラベル 米国 LGエレクトロニクスのLCDディスプレイ、UL Environmentの「持続可能な製品認証」を受ける

関連製品

EnviXは企業の環境コンプライアンスや経営・市場戦略立案に役立つ情報を提供を提供しております。
米国の環境法・環境規制動向

米国の製品設計・ラベル情報に関連する製品を下記に紹介します。

規制分野 製品区分 製品・サービス名 発売・更新日
全般 - 海外環境法規制モニタリング
世界全体の環境法規制の動向をお届けする基幹サービス。同分野の豊富な知識と経験、高度な翻訳能力を兼ね備えた当社研究員が厳選した価値ある情報を速報、月例報告書、検索可能なWEBアーカイブでご提供します。
常時更新
- 海外環境規制トレンド・レポート
世界主要国における環境法規制の直近6ヶ月から1年間の動向を中心に調査し、ご報告する調査報告書です。
年2回更新
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毎月配信
製品設計・ラベル 報告書 連邦省エネプログラムとカリフォルニア州省エネ規則概要の報告書・Q&A集
数多くの問い合わせが寄せられる両規制について、正確な理解と把握の助けとなるべく、概要報告書と質問回答形式のQ&A集を作成。
2018年3月23日
法規和訳 連邦省エネプログラム バッテリーチャージャー省エネ基準・評価手順
米国エネルギー省(DOE)が2016年5~6月に相次いで発行した最終規則に、数多くの混乱めいた問い合わせが寄せられております。
2016年10月11日
法規和訳 カリフォルニア州 家電効率規則 充電器(BCS)省エネ基準及び米国連邦試験方法
BCS(充電器・バッテリチャージャ)に係る2011年12月14日規則改正案。カリフォルニア州エネルギー委員会、2012年1月12日採択。
2012年3月28日

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海外環境規制トレンド・レポート

下表は米国の製品設計・ラベル情報に関する報告書の一覧です。

規制分野 規制テーマ(報告書の名称) 更新日
製品設計・ラベル 米国 連邦エネルギー効率基準(製品省エネ) 2020年7月7日
米国 エネルギースター・プログラム 2020年7月7日
米国 建物省エネ(ビルコード) 2016年6月1日

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