米国 米国の主要規制テーマ

米国 自動車排ガス規制(有害物質・温室効果ガス)

EnviXは「米国 自動車排ガス規制(有害物質・温室効果ガス)」について、規制動向の調査報告書を作成・提供しております。「米国 大気汚染防止(固定発生源)」も合わせてご確認ください。

カリフォルニア州、先進クリーントラック規則

米カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)は、2020年4月28日、ピックアップトラック、配送トラック、輸送バス、その他の大型トラックのうちゼロ・エミッションでなければならないトラックの数を増加させるAdvanced Clean Truck規則の修正案を発表した。

販売比率目標を全体的に引き上げ、設定期間もより長期までの内容に修正されている。

ZEV販売比率スケジュール(最新版)

モデルイヤー 中型トラック
Class 2b3
総重量8,50014,000ポンド
大型トラック
Class48
総重量14,001ポンド以上
大型トレーラー
Class 78
総重量26,001ポンド以上
2024 5% 9% 5%
2025 7% 11% 7%
2026 10% 13% 10%
2027 15% 20% 15%
2028 20% 30% 20%
2029 25% 40% 25%
2030 30% 50% 30%
2031 35% 55% 35%
2032 40% 60% 40%
2033 45% 65% 40%
2034 50% 70% 40%
2035年以降 55% 75% 40%

カリフォルニア州の動きに追随して、15州とコロンビア特別区が覚書を締結し、同じ方向へ動き出している。詳細は「米国 EV政策・FCV政策(電気自動車・燃料電池車)」ページ参照。

2021年1月8日時点で、未だ正式な規則公布には至っていない。

基本情報・概要

連邦政府が排出規制の対象とするカテゴリーのうち、自動車関連のものは以下の通りである。

  • 【エンジン/自動車/機器規制】
    大型トラックおよびバス
    軽量車両及びトラック
    ノンロード圧縮点火エンジン及び関連機器
    ノンロード大型スパーク点火エンジン及び関連機器
    ノンロード小型スパーク点火エンジン及び関連機器
  • 【燃料硫黄プログラム規制】
    ガソリン硫黄プログラム
    ハイウェイディーゼル硫黄プログラム、ほか。

有害物質排出規制・燃料規制

米国の排ガス・燃料規制は、1990年CAA修正法に基づいて1991年以降、2017年11月末現在まで、3段階の基準が設けられている。

  • Tier 1基準:1991年6月公布、1994年~1997年に段階的に導入
    全ての軽量車両(Light-duty vehicles, LDV)に適用。
  • Tier 2基準:1999年12月公布、2004年~2009年に段階的に導入
    適用範囲を中型自動車(Medium duty passenger vehicles, MDPV)まで拡大。
  • Tier 3基準:2014年3月公布、2017年~2025年に段階的に導入見込み
    適用範囲を大型自動車(Heavy-duty vehicles)(上限14000ポンド)まで拡大。この基準はカリフォルニア州のLEV III基準に沿う内容となっている。

【Tier 3基準】

Tier 3基準を定める規則では大きく分けて3つの基準を設けている。

  • 排気管排出基準(Tailpipe Emissions Standards)
    対象車両:軽量車両、特定の条件を満たす大型自動車
    対象物質:非メタン有機ガス(NMOG)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)
  • 蒸気排出基準(Evaporative Emissions Standards)
    対象車両:軽量車両、オンロードのガソリン駆動大型自動車
    対象:燃料からの蒸発量(試験あたりの蒸発量基準を設定)
  • 燃料基準(Fuel Standards)
    対象:ガソリン中の硫黄分

米国の排ガス基準(排気管排出基準)を眺める前に、排ガス基準は次の2つの考え方があることを認識しておく必要がある。

各車両モデルで選択して遵守することができる基準(”Bin+番号”で呼ばれる)
自動車メーカーの車両全体について遵守する企業平均基準

温室効果ガス(GHG)排出基準

有害物質の排出基準とは別に、地球温暖化対策の見地、すなわち環境保護の観点から温室効果ガス(GHG)排出に関する基準も設けられている。法的根拠は、新車自動車またはそのエンジンに関する排出基準について規定している規則と、それに基づいて2007年に公示された大統領令があげられる。

小型車、小型トラックおよび中型乗用車に関するGHG基準

  • 【温室効果ガス(GHG)】 CO2、N2O、CH4、など
  • 【対象車両】2012年以降のモデルイヤーの小型車、小型トラック、中型乗用車
    ※マルチ燃料車、代替燃料車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車を含む。
  • 【フリート平均CO2基準】
    各製造者は指定の手順で算出されるフリート平均CO2基準を遵守しなければならない。
    ※CO2基準とは別に、N2O、CH4基準も存在する。

燃費規制:CAFE基準

エネルギー政策・節約法(EPCA)では、自動車および特定のその他の自動車の基準は、製造者がそのモデルイヤーに達成できると運輸省長官が判断した、実現可能な最大の平均燃費レベルとし、規則を策定する際は、少なくとも1年以上5年以下のモデルイヤーについての内容を含まなければならないことを規定している。

企業平均燃費基準(CAFÉ)は生産台数と目標値を用いた計算式によって算出される。CAFE基準は国産乗用車および輸入乗用車について、その企業の平均燃費基準値となり、その値を遵守しなければならない。目標値は、各車種のフットプリントや規則に定める定数を用いて算出される。

当社「米国環境法体系ガイド【製品編】」にて有害物質排出規制・GHG排出規制・燃費規制等について詳説している。

最新動向

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