欧州連合(EU) 欧州連合(EU)の主要規制テーマ

廃棄物規制(廃棄物枠組み指令他)

基本情報・概要

名称

a. 廃棄物に関する2008年11月19日の欧州議会と理事会の指令(2008/98/EC;廃棄物枠組み指令)
Directive 2008/98/EC of the European Parliament and of the Council of 19 November 2008 on waste and repealing certain Directives

b. 廃棄物の輸送に関する2006年6月14日の欧州議会と理事会の規則(EC/1013/2006;廃棄物輸送規則)
Regulation (EC) No 1013/2006 of the European Parliament and of the Council of 14 June 2006 on shipments of waste

c, 廃棄物焼却に関する2000年12月4日の欧州議会と理事会の指令(2000/76/EC;廃棄物焼却指令)
Directive 2000/76/EC on the incineration of waste (The WI Directive)

d. 廃棄物埋立処分に関する1999年4月26日の理事会の指令(1999/31/EC;廃棄物埋立処分指令)
Council Directive 99/31/EC of 26 April 1999 on the landfill of waste

e. 容器包装材と容器包装廃棄物に関する1994年12月20日の欧州議会と理事会の指令(94/62/EC;容器包装廃棄物指令)
Directive 94/62/EC on Packaging and Packaging Waste of European Parliament and the Council of 20 December 1994

公布・施行日等 a. 2006年5月17日公布、即日施行
b. 2006年7月12日公布、7月15日施行
c. 2000年12月28日公布、即日公布
d. 1999年7月16日公布、即日施行
e. 1994年12月31日公布、即日施行

(1) EU廃棄物枠組み指令(2008/98/EC)

  • 廃棄物処理の法的枠組みを定めることで、廃棄物発生と廃棄物管理の有害な影響を防止し、環境や人の健康を保護するのを目的とする。
  • 2020年までに家庭廃棄物(紙、金属、ガラス等)の50%をリサイクルする。
  • 2020年までに建設・解体廃棄物の70%をリサイクルする。
  • EU加盟国が従うべき5段階の廃棄物管理の優先順位を定める。優先度の高い順から、廃棄物の1)発生抑制、2)リユースのための下処理、3)リサイクル、4)その他のリカバリー(特にエネルギー回収)、5)処分とする。
  • 金属スクラップ等の「廃棄物から製品への移行基準」を策定する。

(2) 廃棄物輸送規則(EC/1013/2006)

廃棄物の国境を越えた輸送に関する手続きを定めたもので、「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」とOECD決定をEU域内で実施する。

(3) 廃棄物焼却指令(2000/76/EC)

廃棄物の焼却による環境への悪影響を可能なかぎり防止し、低減することを目的とする。特に、焼却排出物に起因する大気、土壌、地表水、地下水への汚染を低減するため、EU域内の燃料施設に対して、運転条件、技術的要求事項、排出制限値を定めている。

(4) 廃棄物埋立処分指令(1999/31/EC)

廃棄物の埋め立て処分に関するルールを総合的に定めることが目的である。生分解性廃棄物の埋立削減、埋立量の削減や有害性を低減する廃棄物処理の実施、使用済みタイヤの埋立処分禁止、埋立費用の適正化、有害廃棄物・非有害廃棄物・不活性廃棄物の混合処分の禁止、埋立処分場の許可制化、既存の処分場に対する規制強化等を定めている。

(5) 容器包装廃棄物指令(94/62/EC)

使用済み容器包装材の再使用、リカバリー、リサイクルを通じて、環境保護と産業競争力の調和を図ることが目的である。域内市場に上市されるすべての容器包装材と、使用、廃棄される場所(事業所、家庭等)や材料を問わず、あらゆる容器包装廃棄物が適用対象である。加盟国は、容器包装材の再利用によって、容器包装廃棄物の発生を抑制する措置を講じる。加盟国は、使用済み容器包装材を返却し回収する制度を導入する。