台湾の環境法規制情報

台湾 新規化学物質・既存化学物質資料登録弁法のQ&A

台湾環境保護署 2019年8月27日発表
新規化学物質及び既存化学物質資料登録弁法に関するQ&A
新化學物質及既有化學物質資料登錄辦法修正發布說明會 提問及說明一覽表
日本語版和訳のご案内

台湾環境保護署は、2019年8月27日、「新規化学物質及び既存化学物質資料登録弁法」に関するQ&Aを発表しました。同資料は、2019年に計9回実施された同弁法の改正説明会における質問とその説明(回答)をまとめたものです。同資料には、以下の7分野に関する計420の質問とその答えが記載されています。

上記各分野のQ&A記載数と、一部の質問のみサンプルとしてご紹介します。

  1. 法規制度に関する質問:計90件
    • 新規化学物質の登録番号を取得済みの場合、登録番号の期限に達した後、再度、登録を実施するのか。
    • 秘密保護期間の5年が満了した後、秘密保持期限のさらなる延長を申請できるのか。
    • 国外の会社から輸入するが、直ちに国外の工場に輸出する場合、登録が必要なのか。「輸入」の定義について、補足説明されたい。
  2. 登録作業(システム、変更、廃止、訂正を含む):計124件
    • 国外の製造元の営業秘密を考慮して、代理者により登録したため、化学物質の情報が明らかではない場合、既存化学物質の標準登録をすべきか否かについて、どのように確認できるのか。
    • 当社は半導体工場で、多くの種類の化学品を使用している。その多くは、代理業者により輸入しており、自社で輸入する化学品は少ない。法改正後、当社は、代理業者に登録情報の提出を求める必要があるのか。
    • 国外のA社、B社から同一の物質を同一の会社が輸入した際、A社は代理登録済みで、B社は登録できない場合、どのように対応したらよいのか。
  3. 登録文書の代わりとなる登録コード:計2件
    • 登録文書の発行が遅れているが、今後、発行されないのか。
    • 既存の登録文書は、どのように処理すればよいのか。
  4. 共同登録と通信プラットフォーム:計34件
    • 既存化学物質の標準登録の共同申請は、どのように行えばよいのか。書式があるのか。誰に申請するのか。具体的に説明されたい。
    • 同一物質の標準登録を望むメーカーをどのように探すことができるのか。
    • 共同登録の授権番号については、各会社に同一物質の授権を行う際の番号も異なる番号となるのか。
  5. 既存化学物質の指定標準登録と関連措置:計89件
    • 輸入製品に106種類の化学物質の1種類が含まれているが、5~10%のみの場合、当該物質の重量は、総量に基づくのか、または総量の5~10%に従って計算するのか。
    • 既存化学物質の標準登録を行う際、区分のトン数については、通関書類などの証拠資料が必要となるのか。
    • 既存化学物質の標準登録で、世界の公開データベースから毒性、物理特性などの検査報告を採用した場合、検査報告や試験を外部に委託する必要はないのか。
  6. 年次申告数量の規定:計59件
    • 当社が化学品を使用するのみである場合でも、年次申告が必要なのか。
    • 一部の化学品を自社で輸入しているが、化学品の登録は、サプライヤーに委託している。今後の申告制度については、登録者により行うのか。または輸入者により行うのか。
    • 二酸化チタンの登録を申告済みだが、法改正後は、申告を省略できるのか。
  7. その他(他の行政機関に関する質問も含む):計22件
    • 日本には、標準登録に類似した制度が存在するのか。リストや進捗状況は、台湾とはどのように異なるのか。
    • 英語版の講義内容や登録説明の提供は可能か。

EnviXは本書(Q&A)の和訳を下記の要領で販売いたします。

なお、「改正 新規化学物質・既存化学物質資料登録弁法(行政院環境保護署 2019年3月11日公布)」および台湾の化学物質規制で連携する「新化学物質登記管理弁法(台湾労動部 2014年12月31日公布)」の和訳も提供しております。

台湾の化学物質規制につきましては、下記のページも合わせてご参考ください。
台湾 化学物質規制

日本語版(和訳)について

EnviXは本文書の日本語版(和訳)を販売しております。

製品名 台湾環境保護署 2019年8月27日発表
新規化学物質及び既存化学物質資料登録弁法に関するQ&A
日本語版和訳
発売・更新日 2019年12月19日
納品物 PDFファイル(A4判 約80頁)
販売価格 45,000円(税別)
ご注文・お問い合わせ ご注文はWEBフォームより承ります(最短同日、メールにて納品)。
ご請求について。請求書を後日郵送、支払期限は納品日(毎月25日締め)翌月末を基本とします。
納品・請求方法はお客様の規定により変更・対応いたします。注文時に合わせてご指定ください。

ご質問・お問い合わせはお電話(03-5928-0180)もご利用ください。平日10~17時受付。
担当:ユウ、中里

関連製品

EnviXは台湾の環境法・環境規制動向を日々調査し、企業の環境コンプライアンスや経営・市場戦略立案に役立つ情報を提供を提供しております。
台湾の環境法・環境規制動向

台湾の化学物質規制情報に関連する製品を下記に紹介します。

規制分野 製品区分 製品・サービス名 発売・更新日
全般 法体系ガイド 台湾環境法体系ガイド 2023年総合版
2023年9月までの法規の制改定を反映した本ガイドは、製品系規制(化学物質[台湾版RoHSを含む]、廃棄物管理・リサイクル、製品省エネ)に加えて、工場関連規制(環境影響評価、大気、水、土壌、騒音、労働安全衛生)も網羅した総合ガイドです。
2023年9月28日
法体系ガイド 台湾環境法体系ガイド 2019年版(第2版)発行
台湾に進出する企業にとって分かりにくい法体系を整理し、容易に台湾の環境法の概観をつかめるよう努めました。
2019年10月31日
- 海外環境法規制モニタリング
世界全体の環境法規制の動向をお届けする基幹サービス。同分野の豊富な知識と経験、高度な翻訳能力を兼ね備えた当社研究員が厳選した価値ある情報を速報、月例報告書、検索可能なWEBアーカイブでご提供します。
常時更新
- 海外環境規制トレンド・レポート
世界主要国における環境法規制の直近6ヶ月から1年間の動向を中心に調査し、ご報告する調査報告書です。
年2回更新
- 海外環境法規制メルマガ(無料)
海外の環境規制情報を要約して月1回、毎月上旬に配信します。累計1千人以上が購読する、環境規制担当・経営担当必読のメールマガジンです。
毎月配信
化学物質 法体系ガイド 台湾化学物質法規制ガイド 2023年版
台湾では化学物質関連規制の整備が進められており、規制対象となる化学物質も次々に追加されています。本ガイドでは、「毒管法」の改正で追加された「懸念化学物質」関連規定を含め、PRTR、GHS、SDS、RoHS制度などの最新規制情報を図表付きで分かりやすく解説しています。
2023年9月28日
法規和訳 台湾 改正 新規化学物質および既存化学物質資料登録弁法
新規化学物質登録有効期間と既存化学物質の標準登録期限を延長
2021年12月2日
報告書 台湾化学物質法規制ガイド・解説動画
台湾の化学物質規制を網羅するガイド。2021年2月末までの情報を反映。
2021年3月4日
法規和訳 台湾 新規化学物質・既存化学物質資料登録弁法のQ&A 2019年12月19日
法規和訳 台湾労動部 新化学物質登記管理弁法 2015年2月19日
法規和訳 台湾WEEE/RoHS 有害物質検査試験室(実験室)特定規範 2006年3月5日

EnviXは各国の環境規制テーマについて、その中長期動向の調査報告書を作成・提供しております。
海外環境規制トレンド・レポート

下表は台湾の化学物質規制情報に関する報告書の一覧です。

規制分野 規制テーマ(報告書の名称) 更新日
化学物質 台湾 化学物質規制 2019年6月1日
台湾 RoHS関連規制 2017年12月1日

EnivXでは日々の海外の環境規制動向の情報提供業務に裏付けられた、様々なノウハウやネットワークを活用し、お客様の様々な個別のご要望にお応えする調査のご相談も承っております。委託調査ページでは実績例等のご紹介もしておりますので、参考にされた上で、まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
個別調査・海外現地調査