日本 日本の環境法規制情報

日本、PFASに対する総合戦略検討専門家会議(第5回)が開催

日本で、2024年8月1日、「PFASに関する今後の対応の方向性」について議論する総合戦略検討専門家会議(第5回)が開催された。主な報告協議事項は、PFOS等泡消火薬剤の在庫量調査の状況、水質の暫定目標値の取扱いの検討、暫定目標値等を超えてPFOS等が検出されている地域等における対応等について、環境中(公共用水域・地下水)での検出状況、水道水におけるPFOS・PFOAの検出状況などであった。水道水における検出状況は、2021年度の水道統計から測定結果が集計され、測定地点数1,247地点のうち、暫定目標値50ng/L超過地点は2地点であった。なお、この測定値はPFOSとPFOAを合算した値である。

議事の中での特記事項としては以下のようなものがあった。

  • PFOS等含有泡消火薬剤に在庫量調査が実施され2024年秋~冬頃の調査結果を取りまとめ公表予定。
  • 食品安全委員会が「有機フッ素化合物(PFAS)ワーキンググループ」を設立し、PFOS、PFOA、PFHxSの耐容一日摂取量(TDI)を公表した。(2024年6月25日)
  • 暫定目標値等を超えてPFOS等が検出されている地域等の自治体に技術的支援、健康状態の把握、対応の手引の改訂、
  • PFOS、PFOAに関するQ&A集の作成、リーフレットの作成、WEBサイトの整備によるリスクコミュニケーションの促進などを実施。
  • 2019年度から2022年度までの公共用水域及び地下水における水質測定地点は延べ2,735地点で、そのうち、指針値(暫定値)を超過した地点数は、延べ250地点であり、主に都市部及びその近郊で超過が確認される傾向が見られた。

関連URL

関連製品

EnviXは日本の環境法・環境規制動向を日々調査し、企業の環境コンプライアンスや経営・市場戦略立案に役立つ情報を提供を提供しております。
日本の環境法・環境規制動向

EnviXは各国の環境規制テーマについて、その中長期動向の調査報告書を作成・提供しております。
海外環境規制トレンド・レポート

下表は日本の化学物質規制情報に関する報告書の一覧です。

規制分野 規制テーマ(報告書の名称) 更新日
化学物質 日本 安衛法 労働安全衛生、化学物質の分類・表示、GHS、特化則等 2021年1月28日
化管法(PRTR法) 化学物質の排出・移動管理、情報伝達等 2021年1月28日
日本 化審法 化学物質の審査・評価、製造・輸入規制等 2021年1月28日

EnivXでは日々の海外の環境規制動向の情報提供業務に裏付けられた、様々なノウハウやネットワークを活用し、お客様の様々な個別のご要望にお応えする調査のご相談も承っております。委託調査ページでは実績例等のご紹介もしておりますので、参考にされた上で、まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
個別調査・海外現地調査