日本、PFOA関連物質の第1種特定化学物質指定による消火器等の技術基準の改正案
日本で、2024年9月25日、「第1種特定化学物質に関連する塩、異性体が使用された消火器、消火器用消火剤及び泡消火薬剤の取扱に係る技術上の基準を定めた省令」(以下、本省令)の改正に対する意見募集が発表された。意見募集の期限は、2024年10月26日となっている。本改正は、「ペルフルオロオクタン酸(PFOA)の分枝異性体又はその塩」及び「PFOA関連物質」が第1種特定化学物質に新たに指定されたため、これらを技術上の基準を定めた省令に追加したものである。新たに追加された物質の技術的な適合義務の内容は、PFOS又はその塩、PFOA又はその塩又はPFHxSもしくはその異性体又はこれらの塩が使用されているものと同じ内容になる。
定期点検に関する見直し(遠隔監視装置等の導入)
本省令第5条において規定されている定期点検に、遠隔監視装置等を用いた、消火薬剤の漏出、容器の損傷又は腐食、床面等のひび割れの早期に発見するために必要な措置を講じることをもって、これに代えることができるという改正も加わっている。これは、2022年12月、デジタル臨時行政調査会においての「定期検査・点検規制」に関する法令についての見直し方針の確定を受けたものである。
今後のスケジュール
公布:2024年12月頃
施行:2025年1月10日(改正政令の施行日)
関連URL
- 省令案に対する意見公募のページ
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/download?seqNo=0000280184 - 改正案の概要
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/download?seqNo=0000280186 - 改正省令の案
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/download?seqNo=0000280185
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規制分野 | 規制テーマ(報告書の名称) | 更新日 |
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化学物質 | 日本 安衛法 労働安全衛生、化学物質の分類・表示、GHS、特化則等 | 2021年1月28日 |
化管法(PRTR法) 化学物質の排出・移動管理、情報伝達等 | 2021年1月28日 | |
日本 化審法 化学物質の審査・評価、製造・輸入規制等 | 2021年1月28日 |
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