中国 危険化学品2次元コード 解説ウェビナー(1ヶ月間オンデマンド視聴)
間もなく中国全国で施行! 当局担当主任が登録、発行、貼付けなど企業の対応方法を解説!
本ウェビナーでは、中国危険化学品関連の当局主任をゲスト講師として招聘し、危険化学品コードの施行背景、広東省の施行状況、2次元コードを作成するための登録方法や発行された後の貼り付け方法などの企業対応策、および今後の中国全国での施行予定について解説し、複雑な関連法を読み解いた上で、実務に活かせるノウハウを提供します。
また、「危険化学品安全法」は意見募集稿が公開されてから1年以上経過し、内部関係者向け意見募集や修正といった動向がみられます。さらに、2020年12月に公布された刑法改正案(第11)では危険化学品の内容も含み、事業者にはより正確な対応が求められています。
危険化学品鑑定および登録に関する注意点を説明したうえで、上記の法改正の動向および企業の対応法を解説します。
中国危険化学品管理に関する法規
危険化学品安全管理条例
中国において、危険化学品管理に関する法律は「安全生産法」および「輸出入商品検験法」であるが、実際には条例である「危険化学品安全管理条例」が現行の上位法である。同条例に基づき、「危険化学品登録管理弁法」、「化学品物理危険性鑑定と分類管理弁法」、「危険化学品経営許可証管理弁法」などの弁法、「危険化学品目録」などの目録が多数制定されている。
様々な法規制は、危険化学品の製造、輸入、販売、貯蔵、運送および使用などを規制し、危険化学品登録および鑑定制度並びに安全使用許可制度を明確にした。さらに、劇毒化学品、易制毒、爆発性危険化学品に関する特別な管理要求も明確にされた。
危険化学品目録
また、中国では、危険化学品に関しては目録で管理されている。現行の目録は2015年版「危険化学品目録」である。同目録に該当する危険化学品は、関連許可証明の取得、安全性データシート(SDS)および化学品安全ラベルの作成(化学品安全ラベル作成規定 GB15258-2009)、危険化学品登録および危険化学品環境管理登録を行うなどが要求されている。
このような管理を強化するために、今後「危険化学品2次元コード」の貼り付け義務が要求される。
危険化学品2次元コード
管理対象とする化学品
すなわち、以下の化学品については、危険化学品2次元コードによる管理の対象品となり、中国国内で取り扱ったり、使用したりする危険化学品は、危険化学品2次元コードを備えていなければならない。
- 「危険化学品目録(2015年版)」に収載されている化学品
- その他の危険化学品確定原則を満たしている化学品
危険化学品2次元コード(サンプル)
貼り付け義務・責任
危険化学品を中国国内に輸出する生産企業は、危険化学品2次元コードの申請を行えるが、中国国内で登記済みの生産・輸入企業を代理人として指定する必要がある。関連する義務や責任は、同代理人と共同で負うことになる。
国内で生産し内部・外部包装を有する危険化学品については出荷前、輸入化学品で内部・外部包装を有する危険化学品の場合には輸入して流通段階に進む前に、内部・外部包装に下図危険化学品2次元コードを印刷するか、貼付しなければならない。
以下の条件に該当する場合には、コードの貼付が免除される。
- 包装単体の容積が100mL以下の危険化学品については、製品の内部包装への印刷・貼付が免除される(外部包装には危険化学品2次元コードを印刷または貼付する必要がある)。
- 自ら使用することのみを目的として輸入した危険化学品については、製品の内部・外部包装への危険化学品2次元コードの印刷または貼付が免除される。
施行スケジュール
2次元コードの施行は2022年3月頃の見通し
2021年6月以降、中国広東省では、全国に先駆けて危険化学品の2次元コードによる管理が試行されており、2021年10月1日以降、同コードを貼付していない危険化学品については、出荷が禁止されている。広東省での試験事業を基礎とした上で、2次元コードは2022年3月前後に施行される見通しである。
中国応急管理部、2次元コードに対応した新たな危険化学品登録システムの運用を開始
2022年2月16日、中国応急管理部は、2次元コードの作成に対応した新たな危険化学品登録システムである「危険化学品登録総合サービスシステム」(https://whpdj.mem.gov.cn)の運用開始について発表した。関連企業は、旧システムのユーザー名とパスワードを使用して同新システムからログインし、パスワードを変更すれば新システムを利用できる。同新システムは、危険化学品の「2次元コード」自動作成機能に対応している。
同新システムは、2次元コードの自動作成に対応しているため、関連企業は、2次元コードのスキャン後に表示される情報が正確であるか否か十分に確認する必要がある。同情報には、化学品名、CAS番号、登録番号、企業名、ラベル情報(注意喚起語、危険有害性絵表示、危険有害性情報)、救急措置、漏洩時の応急措置、消火方法、SDS、ラベルなどが含まれる。
また、弊社独自の調査ルートで取得した情報によると、新システムの運用開始後、応急管理部により関係者向けの説明が行われ、危険化学品の2次元コード関連規定案が全面的に施行される見通しである。
山東省、危険化学品への2次元コード貼付を10月30日までに完了するよう関連企業に要求
中国関係筋の情報(2022年8月31日付け)によると、中国山東省応急庁は、危険化学品の「1社1品1コード」管理、つまり、2次元コードによる管理を全面的に実施する計画であるという。上記の情報によると、2022年10月30日までに、山東省の危険化学品生産・輸入企業は、各種危険化学品に安全情報コード(2次元コード)を貼付する必要がある。
危険化学品の生産・輸入企業に対する要求事項
- 2022年9月30日までに、全省の危険化学品の生産・輸入企業は、危険化学品登録総合サービスシステム(https://whpdj.mem.gov.cn)を利用して、企業の登録情報の確認や更新、補足を行う必要がある。審査を通過すると、企業が生産または輸入する各種危険化学品の安全情報コード(2次元コード)が自動的に作成される。
- 2022年10月30日までに、全省の危険化学品の生産・輸入企業は、危険化学品の包装(外部包装を含む)に安全情報コード(2次元コード)を印刷するか、または貼付しなければならない。化学品の安全ラベルの余白に印刷することもできる。
参考情報
- 危険化学品の安全情報コード:危険化学品の登録番号またはシリアルナンバー、区分識別コード、URLなどにより構成され、危険化学品の危険有害性や安全処置などの情報を含む2次元コード。
- 「1社1品1コード」:各企業の各種危険化学品すべてに安全情報コード、すなわち2次元コードを付与することを指す。同コードは、各企業が生産・輸入する各種危険化学品に対応する唯一の安全情報コードとなる。
開催概要・講演プログラム
日本語講演(吹き替え・一部逐次通訳)開催概要・お申し込み方法
本ウェビナーでは事前質問を受け付けます(質問方法はお申込み後に案内)。講師への質問は事前または講演中に限ります。
名称 | 中国危険化学品2次元コード解説ウェビナー(日本語吹き替え、一部逐次通訳) |
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受講費 | 1名につき25,000円(税別)
※ 日本語版講演資料(PDF形式・申込者組織内に限り共有可)を含む。 |
提供内容 |
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お申込み・お問い合わせ | お申し込みは本ページ下部の専用フォームより承ります。 お問い合わせはこちら(担当:広瀬、尤)。 |
オプション:中国語講演オンデマンド配信
お申し込みより1ヶ月間の中国語講演オンデマンド視聴をオプションで提供いたします。オプションのみお申し込みは受け付けておりません。予めご了承ください。
名称 | 中国危険化学品2次元コード解説ウェビナー(中国語講演オンデマンド配信) |
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提供内容 |
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受講費 | 1名につき15,000円(税別) ※ ご請求・お支払い方法につきましてはこちらをご覧ください。 |
お申込み・お問い合わせ | お申し込みは本ページ下部の専用フォームより承ります。 お問い合わせはこちら(担当:広瀬、尤)。 |
講演プログラム・講師紹介
講演プログラム |
※ 全体で最大3時間を予定しておりますが、当日質問の数量により終了時間が前後します。 |
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講師紹介 |
中国応急管理部化学品登録センター(NRCC)主任 李運才 氏 NRCCの危険化学品登記、化学品危険性分類及び鑑定、危険廃棄物鑑定等の主導工作を担当。 通訳・助講師:EnviX副主任研究員・中国弁護士 尤婧 中国弁護士資格を保有し、日系企業への中国法律解説、紛争解決や行政対応などの法律支援実績あり。中国における環境法規制の最新情報調査・コンサルティング業務に従事。講演実績多数。中国規制当局や工業団体への環境規制動向のヒアリング実績あり。 |