欧州連合(EU) 欧州連合(EU)の主要規制テーマ

水質汚染防止(水不足問題)

基本情報・概要

名称

a. 水政策分野の枠組みを設定する2000年10月23日の欧州議会と理事会の指令(2000/60/EC;水枠組み指令)
Directive 2000/60/EC of the European Parliament and of the Council establishing a framework for the Community action in the field of water policy

b. 水政策分野の環境質基準に関する2008年12月16日の欧州議会と理事会の指令(2008/105/EC;水質基準指令)
Directive 2008/105/EC of the European Parliament and of the Council of 16 December 2008 on environmental quality standards in the field of water policy

c. 地下水を汚染と劣化から保全するための2006年12月16日の欧州議会と理事会の指令(2006/118/EC;地下水保全指令)
Directive 2006/118/EC of the European Parliament and of the Council of 12 December 2006 on the protection of groundwater against pollution and deterioration(Groundwater Directive (2006/118/EC))

d. 飲料水の品質に関する1998年11月3日の理事会指令(98/83/EC;飲料水指令)
Council Directive 98/83/EC of 3 November 1998 on the quality of water intended for human consumption(Drinking Water Directive)

e. 都市下水処理に関する1991年5月21日の理事会指令(91/271/EEC;都市下水処理指令)
Council Directive 91/271/EEC concerning urban waste-water treatment

f. 海洋環境政策分野の枠組みを設定する2008年6月17日の欧州議会と理事会の指令(2008/56/EC;海洋戦略枠組み指令)
Directive 2008/56/EC of the European Parliament and of the Council of 17 June 2008 establishing a framework for community action in the field of marine environmental policy (Marine Strategy Framework Directive)

公布・施行日等 a. 2000年10月23日制定 2000年12月22日施行
b. 2008年12月16日制定 2008年12月24日施行
c. 2006年12月12日制定 2006年12月27日施行
d. 1998年11月3日制定 2008年12月5日施行
e. 1991年5月21日制定 1991年5月21日施行
f. 2008年6月17日制定 2008年6月25日施行

(1) 水枠組み指令(2000/60/EC)

水資源管理のEU基本法。EUの内陸水、地下水、遷移水、沿岸水を管理することで、汚染を防止、削減し、持続可能な水利用を促進するとともに、水生環境を保護して、水中生態系の状態を改善し、あわせて洪水や旱魃の影響を緩和することが目的である。

(2) 水質基準指令(2008/105/EC)

水枠組み指令の附属書Xに収載されている33種の「水政策分野の優先物質」(そのうち13物質は優先有害物質に指定)に関して、水質基準値を設定する。優先有害物質の水中排出を2025年までに禁止する。

(3) 地下水保全指令(2006/118/EC)

地下水リスクのあるすべての汚染物質を対象に、最小限のリスト(指令の付属文書III)を考慮に入れて、限界値(地下水の化学物質的な観点から「良好な状態」として定義する地下水規格)を定めるよう、加盟国に要求している。

(4) 飲料水指令(98/83/EC)

人による消費を意図した水の品質を確保するのが目的である。健康的で清浄な水を確保することで、飲料水汚染による有害な影響から人の健康を守るための施策を講じる。

(5) 下水処理指令(91/271/EEC)

都市下水と産業廃水による水域環境への悪影響を防止するのが目的で、管渠整備目標(流下能力の確保、不明水の阻止、雨天時流出の制限)、下水処理目標(原則二次処理、重要水域の高度処理実施、汚泥の再利用、再生水の利用)、事業場廃水対策からなる。

(6) 海洋戦略枠組み指令(2008/56/EC

海洋の生物多様性を保護するためのEU初の法。EU海洋水の「良好な環境状態」を2020年までに達成するとともに、海洋関連の経済的社会的事業が依拠する資源基盤を保全するのを目的とする。この観点から海洋戦略を策定するようEU各国に義務づける。