オーストラリア オーストラリアの主要規制テーマ

オーストラリア 有害化学物質規制

EnviXは「オーストラリア 有害化学物質規制」について、規制動向の調査報告書を作成・提供しております。

基本情報・概要

法規・政策の名称(現地語名) 公布日・施行日等
1989年の工業化学品(届出・審査)法(ICNA法)
Industrial Chemicals (Notification and Assessment) Act 1989 (ICNA Act)
2015年7月1日制定
最新改正は2019年3月
国家工業化学品届出・審査スキーム(NICNAS)
National Industrial Chemicals Notification and Assessment Scheme (NICNAS)
1990年創設
オーストラリア化学物質インベントリー(AICS)
Australian Inventory of Chemical Substances (AICS)
1990年創設
既存化学物質多段階評価・優先順位付け(IMAP)プログラム
Inventory Multi-tiered Assessment and Prioritisation (IMAP)
2012年7月開始
1991年のオーストラリア・ニュージーランド食品基準局法
Food Standards Australia New Zealand Act 1991
1991年制定
最新改正は2016年11月
2011年の労働衛生安全法
Work Health and Safety Act 2011
2011年制定
2019年の工業化学品法
Industrial Chemicals Act 2019
2019年3月12日制定、2020年7月1日発効

1989年の工業化学品(届出・審査)法(ICNA法)

この法律はオーストラリアの有害化学物質規制の基本法であり、国家工業化学品届出・審査スキーム(NICNAS)やオーストラリア化学物質インベントリー(AICS)などはこの法律にもとづいて創設された。

国家工業化学品届出・審査スキーム(NICNAS)

NICNASは国の工業化学品規制の枠組であり、また、それを担当する行政機関(保健省の下部組織)の名称でもある。ただし、オーストラリアでは現在、工業化学品の管理について、NICNASが推奨しているさまざまな方策を各州と特別地域が独自に実施しており、国として統一のとれた管理がなされているわけではない。NICNASは、既存工業化学品を収載するオーストラリア化学物質インベントリー(AICS)を管理しているほか、既存化学物質多段階評価・優先順位付け(IMAP)プログラムの実施を担当している。

NICNAS改革~オーストラリア工業化学品導入スキーム(AICIS)への移行:

保健省は2015年9月、NICNAS改革の実施計画を発表した。新規化学物質のクラス分け等を含む規制のありかたの見直し、新規化学物質および既存化学物質のリスク評価プロセスの合理化、国際的な評価資料のさらなる活用などがおもな内容で、2018年7月1日が改革の最終目標に設定された。しかし、必要な立法措置の審議が進まず、目標は2度にわたって延期に。2019年春になってようやく「2019年の工業化学品法」など、移行に必要な法律がすべて成立し、2020年7月1日からAICISへ移行する運びとなった。

2019年の工業化学品法

上記のNICNAS改革の柱となる法律で、2020年7月1日からNICNASに取って代わるAICISの法的枠組を定めている。この法律には、化粧品成分の動物実験を禁止する条項も盛り込まれている。

オーストラリア化学物質インベントリー(AICS)

およそ4万の既存化学物質を収載しており、企業機密保護のために情報が開示されないコンフィデンシャル・セクションと、すべての情報が開示されるノンコンフィデンシャル・セクションとから構成されている。

既存化学物質多段階評価・優先順位付け(IMAP)プログラム

AICSに収載されている化学物質のリスクを評価するプログラムで、NICNASが実施している。評価は、「トランシェ」と呼ばれる対象物質群ごとに順次実施されている。各トランシェについて、ティアIからティアIIIまでの3段階に分けたリスク評価がおこなわれ、これが、「多段階」評価と呼ばれているゆえんである。

  • ティアI基準に照らしたハイスループット評価
  • ティアIIティアIで懸念ありとされた物質を対象に、基準に照らして物質ごとに評価
  • ティアIIIティアIIで優先的にさらなる評価をする必要があるとされた物質を対象に、詳細なリスク評価を実施

このプログラムでは、2019年12月1日時点で、トランシェ1からトランシェ27までの物質群の評価が完了している。

1991年のオーストラリア・ニュージーランド食品基準局法

オーストラリア・ニュージーランド食品基準局(FSANZ)を設置する法律であり、この法律の規制対象には、食品の添加物や容器包装等も含まれる。法律名およびFSANZの名称からもわかるように、オーストラリアは容器包装を含む食品規制をニュージーランドと共同で実施している。

*

無料情報は以上となります(2020年7月7日最終更新)。本規制テーマに関する最新情報、中長期動向報告書のご要望、また個別調査等のご相談などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

最新動向

オーストラリアの環境規制・市場動向を調査・分析し、その動向と法規・法令の公布・改正情報を「海外環境法規制モニタリング」で配信しております。企業様にとっては、日々ニュースソースを監視・選別する労力を大幅に軽減できるだけでなく、個別の質問にお応えするパートナーとして機能します。

海外環境法規制モニタリング

なお、下表は同サービスで配信した「オーストラリア 有害化学物質規制」に関する情報の内、件数を大幅に削減した不定期更新のサンプルです。本サービスでは速報、月例レポート、公布・改正法規リスト、WEB検索アーカイブをご利用いただけます。是非とも導入をご検討ください。

更新日 規制分野 記事タイトル(サンプルにつき一部の記事タイトルのみ掲載
2020年10月 労働(職業)安全衛生 オーストラリア オーストラリア労働安全庁、GHS 7実施に向けてモデルとなる労働安全衛生規則と実施指針を改正
2020年7月 化学物質 オーストラリア オーストラリアの工業化学品管理新スキームAICISが7月1日に始動
2020年6月 労働(職業)安全衛生 オーストラリア オーストラリアSWA、GHS7への移行期間開始を2021年1月1日に延期――新型コロナウイルス感染症の影響で
2020年5月 化学物質 オーストラリア オーストラリアNICNAS、新スキーム下で工業化学品の製造者と輸入者が行う分類に関するガイダンスを公表
2020年2月 労働(職業)安全衛生 オーストラリア 豪のGHS7への移行、正式決定
2020年1月 化学物質 オーストラリア オーストラリアNICNAS、AICISへの移行に関する情報をウェブ上で提供
2019年7月 労働(職業)安全衛生 オーストラリア オーストラリア労働安全庁、GHS7への移行で意見募集
2019年2月 化学物質 オーストラリア 豪のNICNAS改革、新スキームへの移行をさらに1年延期
2018年11月 化学物質 オーストラリア オーストラリアの化粧品基準、2018年10月1日をもって失効――規制面での変化はなし
2018年10月 化学物質 オーストラリア 豪のNICNAS、新体制へ移行した場合の機密ビジネス情報の表現方法について意見募集
2018年8月 化学物質 オーストラリア オーストラリア労働安全庁、有害化学物質分類ガイドの更新版を公表
2018年6月 化学物質 オーストラリア オーストラリアNICNAS、AICSの商品名附属書からすべての化学品を削除
2018年2月 化学物質 オーストラリア オーストラリア全国環境相会合、工業化学品環境リスク管理の国家基準制定の進捗状況を確認
2018年1月 化学物質 オーストラリア 豪のNICNAS、改革法案成立を前提に規則類とガイドラインの案を公表へ
2017年12月 化学物質 オーストラリア オーストラリア保健省、PFAS類に関する健康問題専門家パネルを設置
2017年6月 化学物質 オーストラリア オーストラリア議会にNICNAS改革関連の2法案、上程
2017年3月 化学物質 オーストラリア オーストラリアNICNAS、AICSの商品名附属書収載化学品に関する情報提供を要求
2017年2月 化学物質 オーストラリア オーストラリアNICNAS、輸入者らにデカBDEに関する情報提出を要求
2016年12月 化学物質 オーストラリア オーストラリア労働安全庁、GHSへの移行について化学品サプライヤーに注意喚起
2016年12月 化学物質 オーストラリア オーストラリア政府、国家汚染物質インベントリーを大幅見直しへ
2016年6月 化学物質 オーストラリア オーストラリア政府、セキュリティ上の懸念化学物質リストに4物質を追加
2016年6月 化学物質 オーストラリア オーストラリア政府、化粧品成分の動物実験を禁止へ
2016年3月 化学物質 オーストラリア オーストラリア環境省、工業化学品管理の国家基準策定に向けたディスカッション・ペーパーを公表
2016年1月 化学物質 オーストラリア オーストラリア、工業化学品管理の国家基準策定の動きが本格化
2015年11月 化学物質 オーストラリア オーストラリア労働安全庁、化学物質曝露基準の役割等について意見募集
2015年2月 化学物質 オーストラリア オーストラリアNICNAS、6種類のPFOS塩とその直接前駆体の製造・輸入等を制限へ
2014年10月 化学物質 オーストラリア オーストラリア競争・消費者委員会、衣類等に含まれる特定化学物質の安全濃度に関するガイダンスを公表
2013年5月 化学物質 オーストラリア オーストラリアNICNAS、工業化学品を取り扱う事業者登録の新たな枠組みを発表
2013年4月 化学物質 オーストラリア オーストラリア、化学物質による環境リスク管理の改革案に対する影響評価を実施
2011年11月 化学物質 オーストラリア オーストラリア、化学品の取り扱い者への情報提供の向上を検討
2011年11月 化学物質 オーストラリア オーストラリアとカナダが工業化学品に関する情報の共有などで協力関係強化
2011年8月 化学物質 オーストラリア オーストラリア政府、化学物質の届出・審査に関する規制の見直しを発表
2011年2月 化学物質 オーストラリア オーストラリア、DEHPを含む子供向け製品を禁止

関連製品

EnviXは企業の環境コンプライアンスや経営・市場戦略立案に役立つ情報を提供を提供しております。
オーストラリアの環境法・環境規制動向

オーストラリアの化学物質規制情報に関連する製品を下記に紹介します。

規制分野 製品区分 製品・サービス名 発売・更新日
全般 法体系ガイド オーストラリア環境法体系ガイド2018(製品編) 2018年1月5日
- 海外環境法規制モニタリング
世界全体の環境法規制の動向をお届けする基幹サービス。同分野の豊富な知識と経験、高度な翻訳能力を兼ね備えた当社研究員が厳選した価値ある情報を速報、月例報告書、検索可能なWEBアーカイブでご提供します。
常時更新
- 海外環境規制トレンド・レポート
世界主要国における環境法規制の直近6ヶ月から1年間の動向を中心に調査し、ご報告する調査報告書です。
年2回更新
- 海外環境法規制メルマガ(無料)
海外の環境規制情報を要約して月1回、毎月上旬に配信します。累計1千人以上が購読する、環境規制担当・経営担当必読のメールマガジンです。
毎月配信

EnviXは各国の環境規制テーマについて、その中長期動向の調査報告書を作成・提供しております。

海外環境規制トレンド・レポート

下表はオーストラリアの化学物質規制情報に関する報告書の一覧です。

規制分野 規制テーマ(報告書の名称) 更新日
化学物質 オーストラリア 有害化学物質規制 2020年7月7日

EnivXでは日々の海外の環境規制動向の情報提供業務に裏付けられた、様々なノウハウやネットワークを活用し、お客様の様々な個別のご要望にお応えする調査のご相談も承っております。委託調査ページでは実績例等のご紹介もしておりますので、参考にされた上で、まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
個別調査・海外現地調査