バングラデシュ版WEEE/E-waste & RoHS 2021年有害廃棄物管理規則
バングラデシュ版WEEE/E-waste & RoHS
2021年有害廃棄物(電気電子機器廃棄物)管理規則
日本語版和訳 発売!
2021年6月10日、バングラデシュ環境森林気候変動省は、1995年環境保護法に基づき、「2021年有害廃棄物(電気電子機器廃棄物)管理規則」を公布した。本規則は、家電製品や監視・制御装置、医療機器、自動機械、IT・通信機器を対象とし(次頁参照)、製品の製造者や組み立て事業者、収集事業者、販売者、消費者などに対する義務を定めている。インドのE-waste規則と同様に収集目標(段階的に収集目標値が)を定めている他、EUのRoHS指令対象10物質の使用制限規定も設けている。本規則は、公布と同時に発効(施行)している。
製造者又は組立事業者の責任
- 環境局への登録申請及び廃電気電子機器管理計画書の提出
- 電気電子機器への製品情報の表示
- 電気電子機器廃棄物のリサイクル又は廃棄のための収集(収集目標あり)
- 電気電子機器廃棄物の保管及び処理のための収集センターの設立
- 有害物質情報の公開・周知
本製品について
EnviXは本文書の日本語版(和訳)を販売しております。
製品名 | バングラデシュ環境森林気候変動省 2021年6月10日公布 2021年有害廃棄物(電気電子機器廃棄物)管理規則 日本語版和訳 |
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発売・更新日 | 2021年8月2日 |
納品物 | PDFファイル(A4判 約32頁) |
販売価格 | 通常価格:75,000円(税別) 弊社「海外環境法規制モニタリング」ご契約企業優待価格:50,000円(税別) |
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参考:管理規則(日本語版和訳)の目次
- 第1条 略称、開始及び適用
- 第2条 定義
- 第3条 製造者又は組立者の責任
- 第4条 保管者又は販売者/小売者の責任
- 第5条 修理事業者の責任
- 第6条 収集センターの責任
- 第7条 個人消費者又は大口利用消費者の責任
- 第8条 解体事業者の責任
- 第9条 リサイクル事業者の責任
- 第10条 電気電子機器廃棄物管理の為の登録取得等
- 第11条 登録の一時停止又は取り消しの権限
- 第12条 環境認可の取得
- 第13条 電気電子機器廃棄物の保管方法
- 第14条 電気及び電子機器製造における有害物質の使用基準
- 第15条 中古又は使用済みの電気及び電子機器の輸入禁止
- 第16条 情報の保存及び報告書の提出
- 第17条 環境省による年次報告書の送付
- 第18条 電気電子機器廃棄物の輸送
- 第19条 電気電子機器廃棄物の輸出
- 第20条 事故報告書の提出及び事後処理
- 第21条 電気電子機器廃棄物の製造者、収集センター、輸送者、解体事業者、修理事業者及びリサイクル事業者の責任
- 第22条 国際的な基準の遵守
- 第23条 関連政府機関の責任
- 第24条 罰則
- 第25条 不服申し立て
- 付表1 電気電子製品/機器の種類と一覧表
- 付表2 製造者、組立者及び大口輸入者による電気電子機器廃棄物の収集目標
- 付表3 有害物質の使用基準値
- 様式1 製造者/組立者/大口輸入者による電気電子機器廃棄物の排出/収集/輸送/保管/解体/リサイクル/廃棄/破壊の為の登録申請
- 様式2 販売者/小売者/輸出者/保管者/収集センター/管理者/修理事業者の登録取得の申請
- 様式3 電気電子機器廃棄物の排出/解体/リサイクル/廃棄又は破壊の為の登録取得の申請
- 様式4 電気電子機器廃棄物管理の為の登録認可書
- 様式5 環境省の命令又は指示に対する不服申し立て書
- 様式6 電気電子機器廃棄物に関する情報の管理
- 様式7 電気電子機器廃棄物の販売、収集、解体及びリサイクルに関する年次報告書
- 様式8 電気電子機器廃棄物の処理中に発生した事故に関する報告書
参考:E-waste規則の対象製品一覧
- 家電製品
- 電球型蛍光灯/水銀灯
- 有鉛コンデンサ/バッテリー/リチウムイオン・バッテリー
- カドミウム及びその化合物のサーマル・カットオフ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 食器洗浄機
- 電子レンジ
- 料理又は食品加工用のその他の電気/電子器具
- 電気ヒーター
- 掃除機
- アイロン及びその他の類似器具
- トースター
- バッテリー、電灯
- グラインダー
- コーヒーメーカー
- フライヤー
- テレビ(CRT、LCD、LED等)
- ビデオプレーヤー(DVDプレーヤー/VCR/VCP)
- ビデオカメラ
- ビデオレコーダー
- デジタルカメラ
- ラジオ/オーディオ・アンプ
- 電気/電子楽器
- エアコン
- 電力で作動する浄水器/清浄器、温水器及び家事に使われる他の製品
- 監視及び制御装置
- 煙探知器
- 工場及び発電所で使用される制御パネル
- 温熱調節器
- 温度自動調節器
- 家庭/実験室で使われる計量装置
- 煙消火器
- 放射性物質の有無の検査装置及び制御装置又は発電所に設置された装置
- 集中冷房制御装置/冷却装置
- 家庭や研究室で使用されるその他の種類の測定器及び調整器
- 工学/環境調査機器
- 砒素測定装置
- 医療機器
- 顕微鏡
- 呼吸モニター
- グルコースモニター
- 理学療法装置
- 実験室測定装置(温度計、ph計、伝動度測定器、測定器、滴定酸度ミニ測定装置、屈折率、液体の測定等)
- 除細動器
- MRI機器
- 画像診断機器
- 生物医学/ 病理学検査装置
- 検尿機器
- 内視鏡検査機器
- 血液検査機器
- バイタルサイン・モニター
- 超音波機器
- コンピュータ断層撮影(CT)機器
- X線機器
- 病院や診断センターで使用される他の電子機器
- 研究用実験機器、等
- 自動機械
- 飲料用自動販売機
- 現金自動預払機
- IT及び通信機器
- 中央データ処理センター:メインフレーム・コンピュータ、ミニ・コンピュータ、パーソナル・コンピュータ
- コンピュータ・モニター
- ラップトップ・コンピュータ
- ノートブック/ノートパッド又はそれに類する機器
- プリンタ
- コピー機
- スキャナー
- フロッピー
- 計算機
- ファックス
- 携帯電話
- 電話(固定電話及びコードレス電話)
- 電子、マイクロ波及び光学的方法で、音声、データ、又は画像の収集、処理、提示、送信に使用される、その他のIT及び通信関連機器
参考:E-waste規則の経緯・概要
※本稿は弊社が2021年6月24日に本サイトで掲載したコラムの再掲です。
バングラデシュ政府は2021年6月10日、環境保護法に基づき、「2021年有害廃棄物(廃電気電子機器)管理規則」を公布しました。
本規則は、家電製品、監視・制御装置、医療機器、自動機械、IT・通信機器の製品群を対象とし、製品の製造者や組み立て事業者、収集事業者、販売者、消費者などに対する義務を定めている。また、E-waste関連規定に加えて、本規則では特定有害物質の使用制限に関する要件も定められている。本規則は公布と同時に発効する。
バングラデシュでは、2015年にE-waste管理に関する討論会が開催され、国内外の有識者によるE-wasteの取り組みや法的枠組みの必要性、環境への影響に関する講演が行われるなど、E-wasteに関する課題が議論されてきた。バングラデシュ環境局は2017年に、E-waste規則のドラフトを起草したが、IT・電気電子機器業界からの激しい批判を受け、内容が再検討され、同年に修正案が発表された。その後、バングラデシュ環境森林気候変動省は2020年2月20日、E-waste規則案をWTO-TBT通報しており、各国からの意見募集を行った。本通報の内容には、本規則案に盛り込まれていた「特定有害物質の使用制限(RoHS)」の対象物質及び制限値の付表が挙げられており、争点はこのRoHS規定であることがうかがえた。そして、2021年6月10日、E-waste規則が官報に公布され、発効した。
本規則では、対象製品の製造者や取引事業者などに登録や管理計画書の提出を義務付けるほか、E-wasteの収集目標も定めている。また、製造者やリサイクル事業者は事前に環境クリアランスの取得も必須となる。インドのE-waste規則と同様に、本規則にはRoHS規定も盛り込まれているため、製品中の有害物質管理も徹底しなければならない。本規則に基づき、バングラデシュでは今後、個別又は共同での収集センターの設置によるE-waste収集管理の体制が構築され、製品上への必要情報の記載義務など消費者への周知も必要となる。本規則の規定に違反した場合は、環境保護法に基づき罰金や懲役等の処罰の対象となる。
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バングラデシュの環境法・環境規制動向
バングラデシュの廃電気電子機器規制情報に関連する製品を下記に紹介します。
規制分野 | 製品区分 | 製品・サービス名 | 発売・更新日 |
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全般 | - |
海外環境法規制モニタリング
世界全体の環境法規制の動向をお届けする基幹サービス。同分野の豊富な知識と経験、高度な翻訳能力を兼ね備えた当社研究員が厳選した価値ある情報を速報、月例報告書、検索可能なWEBアーカイブでご提供します。 |
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廃電気電子機器 | 法規和訳 |
バングラデシュ版WEEE/E-waste & RoHS 2021年有害廃棄物管理規則
本規則はE-waste関連規定に加え、特定有害物質の使用制限の要件も定める。日本語版和訳を7月下旬発売予定。 |
2021年7月22日 |
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