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フィリピン化学物質規制の概観
2024年7月26日(金)配信

フィリピンの一般化学品規制の主要法規は、1990年に公布された「有毒物質、有害廃棄物および核廃棄物管理法(共和国法(RA)6969号)」であり、本法に基づく化学物質規制は天然環境資源省(DENR)・環境管理局(EMB)・化学物質管理課(CMS)が統括しています。本法のもと、フィリピンでは以下のような体系的な化学物質管理制度が敷かれています。

制度 解説
フィリピン既存化学物質リスト(PICCS) フィリピンで使用、輸入、流通、加工、製造、保管、輸出、処理または輸送されるすべての既存化学物質のリスト
新規化学物質届出制度(PMPIN) PICCSに収載されていない新規化学物質の事前審査制度
優先化学品リスト(PCL) リスク(危険性および曝露)ベースで選定された優先化学物質のリスト
化学品管理令(CCO) PCLに指定された物質のうち、公衆の健康、職場および環境に対して不当なリスクを呈する化学物質について個別の規制を定める法令

また、工業用化学品のGHS規制についてもRA6969に基づき整備されており、同じくDENR・EMB・CMSが所管しています。

このように、フィリピンの一般化学品管理に関する法制度は東南アジアの中でも整備が進んでいるといえます。しかしながら、届出に関する当局による審査の遅延や税関での足止め、少量新規化学物質輸入申請の回数制限をはじめとして、企業が順守対応において多くの課題に直面しているのも事実です。こうした状況を受け、フィリピンでは化学物質規制の見直しも進められています。

本ウェビナーでは、RA6969における化学物質管理制度の概要、そしてフィリピン化学物質規制の今後の方向性についてお話します。本ウェビナーは以下のような方に適しています。

  • フィリピンの化学物質規制対応に携わる初学者の方
  • 規制の全体像をおさらいし今後の方向性を把握したい方

ぜひご参加ください。

本ウェビナーの主な内容

  • 一般化学品規制(RA6969)の概観
  • RA6969に基づく管理制度
    • 既存化学物質リスト(PICCS)
    • 新規化学物質届出制度(PMPIN)
    • 優先化学品リスト(PCL)
    • 化学品管理令(CCO)
  • GHS
  • フィリピン化学物質規制の今後の方向性

講師紹介

エンヴィックス調査コンサルティング部 研究員
広瀬 奈央

2021年入社。フィリピン、マレーシア、シンガポールの環境規制を担当。自社主催セミナーや工業団体向けの講演、海外での規制当局へのインタビュー調査実績もあり。

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