世界土壌規制関連セミナー 2016(終了)

ご参考までに、下記に開催概要、講演プログラムを紹介します。
なお、EnviXでは毎年好評をいただいております「世界環境法規制セミナー(毎年秋頃開催)」に加え、不定期で専門セミナーを企画しております。セミナー開催情報は当サイトと合わせ、海外環境規制メルマガ(無料)でもご案内しております。是非ともご登録ください。

本セミナーの趣旨

この「世界土壌関連規制最新動向セミナー」の開催は、最近中国の地方都市で強制的な土壌汚染防止法が相次いで公布され、土壌関連標準も多数公布されてきている現状に加え、タイでも今年の5月に企業に土壌汚染の測定や報告を義務付ける規制が公布され今秋にも施行されるなど、欧米や日本以外の国々で土壌汚染に対する規制強化の流れが一段と鮮明になってきたことから、弊社としてこの時期にアジア全体と中南米にスポットを当てて、重要な土壌関連規制の現状をまとめ、今後の動向についても適宜、報告させていただこうとするものです。

各国に在住する弊社のパートナーから報告されてきた新たな規制導入や汚染及び違反の事例など最新の関連情報を交えて、弊社の各地域の担当スタッフが解説させていただきます。

中国 土壌十条とそのFAQについて

中国政府は近く土壌に関する強制力がありしかも基本法となる「土壌汚染防止法」を公布するが、その予備的措置として2016年5月28日に、「土壌十条」と呼ばれる「土壌汚染防止行動計画」を公布した。これを本セミナーの参加者すべてに無料でご提供しますが、この「行動計画」は、中国の国情と発展の現状に立脚しつつ、経済や社会の発展にも留意して、土壌環境質の改善を中心とした計画となっており、政府主導、企業の責任負担、国民参加、社会による監督という土壌汚染対策制度全体を構築する基本政策文書であり、極めて重要なものです。

さらに、この「行動計画」を補足解説するために、環境保護部は、2016年5月30日に公式FAQを公表し、48項の重要内容について解説している。これについても本セミナーで解説するが、別途、その和訳の全文も弊社が作成し販売しています。

開催概要

セミナー名称 世界土壌関連規制最新動向セミナー
アジアと中南米を中心に
開催日時・会場 2016年11月24日(木)13:30~16:50
連合会館(東京・御茶ノ水)
受講料 ¥28,000(税別)
複数名でお申込みの場合、お二人目より¥14,000(税別)
海外環境法規制モニタリングのご契約企業様は、お一人目¥18,000(税別)にて

講演プログラム

講演(1)中国の動向

  1. 最近の土壌関連法規制の整備の現状と動向
  2. 主要関連法令の概要
    1. 基本法「土壌汚染対策法」の公布のタイミング(見通し)
    2. 土壌汚染防止行動計画「土壌十条」とFAQ
      企業に係わるリスクの増大
      予想される土壌修復市場の拡大
    3. 土壌環境質標準改定案や工業企業敷地環境調査及び修復工作ガイドライン(試行)など土壌関連標準の策定状況
  3. 地方政府で公布が相次ぐ強制力のある土壌汚染防止法(上海市、福建省など)の概要
  4. 土壌に関連した違反事例や問題事例
  5. 土壌汚染対策に向けた外資企業の対応について

講演(2)台湾の動向

  • 2010年土壌関連法の改正とその後の最新動向

講演(3)タイの動向

  1. タイ工業省公布の「工場敷地内の土壌及び地下水の汚染管理に関する省令」及びその下位法令「実施細則」案の概要―12産業セクターの約5400社が対象に
  2. 産業界及び関連省庁の反応と対応:現地弊社スタッフからの最新情報
  3. 弊社エンヴィックスの現地でのJV立上げ(土壌サンプリングと浄化サービスを提供)とその概要

講演(4)インドの動向

  1. インドでのユニリーバ社による水銀汚染への糾弾と企業の対応の事例
  2. 環境損害責任ガイドラインの発行(2015年11月)―汚染土地のアセスメント方法を示したインドで最初のガイドライン

講演(5)ベトナムの動向

  1. 「汚染土地を調査・評価するための通達」(2015年12月制定)
  2. 「土壌中の重金属許容値に関する国家技術基準を定める通達」(2015年12月制定)について
  3. 汚染サイトの環境修復及び浄化に関する通達案」(2016年3月公表)の概要

講演(6)アジアその他の国々の動向

  • インドネシア:
    土壌汚染浄化に向けた取り組みを加速(米国及び台湾と協働)
  • マレーシア:
    「土壌汚染管理に関する4つのガイドライン」を公表(2015年11月)

講演(7)中南米諸国の動向

  • 中南米全体での取組みの動向
  • メキシコ:
    浄化措置を規定するメキシコ規格の公布とその概要
  • ペルー:
    環境省の汚染サイトでの健康&環境リスク評価作成ガイドの公布(2015年)
  • ブラジル:
    国内初の汚染サイト管理規則の発効とその後
    土壌汚染に係わる訴訟と対応の事例

お問い合わせ

セミナー・イベントに関するお問い合わせはWEBフォームより承ります。なお、各回での配布資料は当社にて閲覧可能です。