
EU電池デューデリジェンス義務:環境団体が完全な実施の確保を要求、電池業界は簡素化望む
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欧州環境団体のT&EやECOSなど26の組織が2025年2月17日、欧州委員会宛ての共同書簡を公開し、EU電池規則(EU) 2023/1542の下でのデューデリジェンス義務の完全な実施の確保を求めた。同規則は、2025年8月18日から電池デューデリジェンス義務を適用するとし、そのためのガイドラインを2025年2月18日までに準備するよう欧州委員会に義務付けているが(48条5項)、ガイドラインの公表は遅れている。共同声明は、実施ガイドラインの早期策定および電池デューデリジェンス義務の確実な実施を求めている。また、欧州委員会が優先事項として進めている規制簡素化(オムニバス提案)の対象に、電池デューデリジェンスを含めないようにも求めている。一方、欧州電池業界は、オムバス提案に電池デューデリジェンスも含めて簡素化するよう求めている。
共同声明は、同規則の実施を予定どおり進めるよう求め、以下を要請している:
- 2025年8月18日にデューデリジェンス義務を完全に適用開始できるよう、すべての加盟国の届出機関による万全の準備を確保する
- 電池デューデリジェンスは既に業界が遵守を進めており、欧州委員会の簡素化アジェンダ(オムニバス簡素化パッケージ)に含めるべきではない
- 電池デューデリジェンス要件の実施に関するガイドラインを、優良事例に則り既存の国際規格に整合させ、できるだけ早く完成させる。デューデリジェンス義務の全責任が経済事業者に残ることを確かにするガイドラインとすべき
- 電池規制で予定されているデューデリジェンス制度の認証のための基準を確立し、基準に準拠した制度のみを認定する
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欧州連合(EU)の環境法・環境規制動向
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規制分野 | 製品区分 | 製品・サービス名 | 発売・更新日 |
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全般 | 法体系ガイド |
![]() 英語情報とはいえ、その情報量の多さ、複雑さ、活発な動向から、体系的な把握が難しいEUの環境法体系を把握する一助となるよう作成されたガイドとなります |
2018年10月17日 |
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海外環境法規制モニタリング
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電池 | 法規和訳 |
![]() 欧州委員会は従来のEU電池指令(2006/66/EC)を強化し、規則に格上げするための「電池および廃電池に関する規則案(COM/2020/798 final)」を2020年12月10日に公表した。 |
2024年1月10日 |
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海外環境規制トレンド・レポート
下表は欧州連合(EU)の電池規制情報に関する報告書の一覧です。
規制分野 | 規制テーマ(報告書の名称) | 更新日 |
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電池 |
![]() |
2020年12月23日 |
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