欧州連合（EU）の環境法規制情報
欧州委員会、プラスチックパッケージ政策を含む2022年作業計画を公開
当社サービス「海外環境法規制モニタリング」の月例報告書より「欧州委員会、プラスチックパッケージ政策を含む2022年作業計画を公開」について紹介します。
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海外環境法規制モニタリング
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欧州委員会は2021年10月19日、環境/デジタル移行やレジリエントな復興に向けた2022年の作業計画を公開しました。本計画は6つの主要分野における32の政策的イニシアチブから構成されており、1つ目の主要分野「欧州グリーンディール」には、プラスチックパッケージとしてバイオベース/生分解性・堆肥可能プラスチックに関する政策枠組み提案およびマイクロプラスチック関連の提案が盛り込まれています。
- 欧州委員会が同年9月末に枠組み制定に向けたロードマップを公開したばかりであるバイオベース/生分解性・堆肥可能プラスチックに関する政策枠組み提案（規制提案を伴わない）：2022年第2四半期に予定
- （意図的に添加される）マイクロプラスチック制限に向けた非規制措置：2022年第4四半期に予定
- （非意図的な）マイクロプラスチックの環境への流出削減に向けた規制提案：2022年第4四半期に予定
これらプラスチック関連の措置は、2018年に欧州委員会が発表したプラスチック戦略ですでに言及されていたもので、その後、2020年に欧州グリーンディールの一環として発表された新循環型経済行動計画の下により具体的な策として盛り込まれたものです。新循環型経済行動計画によれば、2022年に発表される予定の施策は以下のようなものが挙げられます。
バイオベース/生分解性・堆肥可能プラスチックに関する政策枠組み提案
「バイオベースプラスチック」の調達、表示、使用に関する枠組み（バイオベース原料の使用に伴う環境的利益に関する評価に基づく）および「生分解性または堆肥可能プラスチック」の使用に関する枠組み（環境に有益な用途や使用条件の評価に基づく）
マイクロプラスチック関連の措置
- マイクロプラスチックの意図的な添加の制限およびペレットへの対処
- マイクロプラスチックの非意図的な流出に関するラベル・標準・認証および規制措置の策定（あらゆる生産段階におけるマイクロプラスチックの除去強化を含む）
- 非意図的なマイクロプラスチックの流出に関する統一された測定方法の開発（特にタイヤ、テキスタイル）
上記の他、「欧州グリーンディール」の分野では、ゼロ汚染パッケージ（物質および混合物の分類・表示・包装に関する規則改定など）や気候措置パッケージ（炭素除去認証に関する新規制など）、循環型経済（「修理する権利」に関する新規制）などの政策的イニシアチブが盛り込まれています。
いかがでしたか？「プラスチック」、特に使い捨てプラスチック製品の禁止については、多くの国・地域で法規制の整備が進められています。また、今回のトピックのように製品を包装・梱包するために使用されるプラスチックパッケージに関しても、生分解性や堆肥可能なモノへの移行の動きが活発になっています。今後の動向を注視する必要があるでしょう。弊社エンヴィックスでは、プラスチック規制を含む海外の環境規制最新情報の配信及び調査業務を行っております。お困り事などありましたらお気軽にご相談ください。
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2023年2月17日 |
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