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ベトナム 温室効果ガス削減およびオゾン層保護に関する政令06/2022/ND-CP

ベトナム 温室効果ガス削減およびオゾン層保護に関する政令06/2022/ND-CP
日本語版和訳発売のお知らせ

ベトナム政府は2022年1月7日、「温室効果ガス削減およびオゾン層保護に関する政令06/2022/ND-CP」（以下、本政令）を制定しました。本政令の第5条～第15条では、2020年環境保護法の第91条「温室効果ガス（GHG）削減」の詳細規定を定めております。

GHGインベントリ作成の対象は？

二酸化炭素（CO2）換算で3000トン以上に相当するGHGを排出する施設、または、以下のいずれかの条件に該当する施設はGHGの排出量を算定し、インベントリを作成しなければならない。

  • 年間消費エネルギー1000 TOE（石油換算トン）以上の石炭火力発電所および各種工業生産施設
  • 年間消費エネルギー1000 TOE以上の道路輸送業者
  • 年間消費エネルギー1000 TOE以上のショッピングモール等
  • 年間処理量5万トン以上の固形廃棄物処理施設

企業は何をしなければいけないの？

政令06/2022/ND-CPは、大きく分けて①2025年まで、および②2026年～2030年までの2つのフェーズで実施されます。①の期間では、GHGをどれだけ排出しているかを算定し、その結果を当局に提出することが主な要求事項です。そして、その後の②の期間ではGHGを削減するための計画を作成し、それを実行していくこととなります。このフェーズにおいては、GHG排出量の割り当ても行われ、また、GHG排出量の取り引きも可能となります。

本政令は、ベトナムで工場を操業する企業にとっては重要な規制となりますので、ご注意ください。

GHGインベントリの作成方法は？

現在ベトナム政府は、各セクターでのGHGインベントリの作成方法を案内するための通達を検討中です。例えばベトナム商工省は2023年9月6日、「商工分野における温室効果ガス排出削減の測定・報告・審査および温室効果ガスインベントリの技術規定に関する通達案」（以下、本ドラフト）を公開しました。本通達案は、「温室効果ガス削減およびオゾン層保護に関する政令06/2022/ND-CP」の実施細則として、ベトナム商工省管理下の産業セクターにおける施設レベルでの温室効果ガス（GHG）のインベントリおよびGHG排出削減の技術ガイダンスを定めるものです。

本ドラフトの第II章第2節（第14条～第22条）は、「施設」のGHGインベントリの技術ガイダンスを規定しています。検査対象となるGHG排出源は以下の通りです。

直接排出源

  • ボイラー、炉、バーナー、タービン、ヒーター、焼却炉などの定置設備における燃料の燃焼活動による固定排出源
  • 輸送機器の燃料の燃焼活動による移動排出源
  • 施設の生産ラインにおけるGHGを排出する物理的または化学的な産業プロセスによる排出源
  • 機械・設備、鉱山の開発・加工、廃棄物の収集・処理などの活動による排出源

間接排出源

  • 電気エネルギー消費による排出源
  • 熱および蒸気エネルギーの使用による排出源

上記の通り、本ドラフトではGHGプロトコルのScope 1とScope 2に相当する排出源がインベントリの対象となる一方で、原材料や燃料の調達および廃棄物処理のプロセスなどのScope 3に相当するGHG排出のインベントリ作成については、推奨にとどまっております。各排出源からのGHG排出量の算定方法は、本ドラフトの附属書IIに規定されています。ただし排出係数は、天然資源環境省が定める係数リストに従います。

本製品について

EnviXは本文書の日本語版（和訳）を販売しております。

製品名 ベトナム 温室効果ガス削減およびオゾン層保護に関する政令06/2022/ND-CP
日本語版和訳
発売・更新日 2023年8月15日
納品物 PDFファイル（A4判 29頁）
※ 本政令の末尾の解説文は和訳対象外
販売価格 通常価格：50,000円（税別）
弊社「海外環境法規制モニタリング」ご契約企業優待価格：25,000円（税別）
ご注文・お問い合わせ ご注文はWEBフォームより承ります（最短同日、メールにて納品）。
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担当：青木

 

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