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ラオス、労働安全衛生に関する首相令(OSH令)を公布

当社サービス「海外環境法規制モニタリング」の月例報告書(2019年3号)より、「ラオス、労働安全衛生に関する首相令を公布」について紹介します。
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ラオスで労働安全衛生に関する首相令(以下、OSH令)が公布されました。2019年2月25日に官報告示されたこの法令は22ページで構成され、公布後15日で施行されます。

OSH令の主な規定は以下のとおりです。

  • 雇用主が労働者の要求に沿って安全衛生基準を満たすよう職場環境を改善しない場合、従業員は、労働管理機関に介入を求める請願書を提出することができる。
  • 雇用主から割り振られた仕事が本OSH令第8条に従って非常に危険または危険であると判断される場合、労働者は、その仕事を拒否することができる。
  • 従業員は、リスクや危険を伴う状況について知識を得る権利、ならびに危険を回避するための予防措置について知らされる権利を有する。
  • 雇用主は、従業員に対し、職場での安全衛生ガイドラインを厳格に順守するよう求める権利を有する。

ラオス労働組合連合で労働保護局の副事務局長を務めるThongphim Vonglapha氏は本OSH令について、安全で衛生的な労働環境を確保するための包括的な指針を提供するものだと歓迎しました。また、ラオスの労働法の健康と安全に関する規定は内容が広範すぎるため、詳細を定める本OSH令は、労働法を実施する上で必要なものだと述べています。同氏は、ラオスの多くの労働者が毎年労働災害や職業病を経験しており、多くの作業場は、安全衛生基準を満たすよう改善する必要があると述べました。

国際労働機関(ILO)ラオス事務所のGraeme Buckley所長は、ラオス経済は成長しているものの、依然として安全でない労働環境が農場や工場の労働者を重大な危険とリスクにさらしており、労働安全衛生の向上は生産性の向上やハイエンドな市場へのアクセスにつながると指摘しています。

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