弊社研究員執筆参加「カーボンニュートラルの夢と現実 – 欧州グリーンディールの成果と課題」

弊社研究員(太田 圭)が第9章「EUサーキュラー・エコノミー戦略の要点と現状」で執筆参加。

本書は、EUが2019年に公表した、環境を主軸に置いた成長戦略「欧州グリーンディール」のこれまでの成果と今後の展望を述べております。同戦略は、非常に幅広い分野に関わっており、本書ではエネルギー、環境、産業、金融・財政、市民社会などの多角的な視点から戦略を批判的に検討しております。

弊社研究員(太田 圭)が執筆した第9章「EUサーキュラー・エコノミー戦略の要点と現状」では、EU循環型経済政策の概要や現状、課題について述べられております。エコデザイン規則(ESPR)、重要原料規則(CRMA)、修理する権利指令など、昨今のEU政策の動向を把握する上で重要なポイントをまとめております。

ぜひご一読いただけますと幸いです。

書籍情報

カーボンニュートラルの夢と現実 – 欧州グリーンディールの成果と課題

蓮見 雄・高屋 定美  編著(A5判上製 368頁)
本体価格:3000円(税別)
発売:2025年1月14日
出版:文眞堂
ISBN:978-4-8309-5279-1 C3033

» 書籍の概要ページ(文眞堂サイト)

主要目次

  • 総論
    • 序章 欧州グリーンディールの成果と社会実装の課題
  • 第I部 エネルギー・環境
    • 第1章 風力発電と送電インフラ
    • 第2章 グリーン・ディールの中の太陽光─REDⅢ,導入の加速化,サプライチェーンリスク─
    • 第3章 グリーン水素市場創出の主導権確保を目指すEU
    • 第4章 EUによる炭素国境調整メカニズムの背景,論点,今後の展望
  • 第II部 産業
    • 第5章 EUグリーンディール産業政策のカギを握る欧州自動車産業
    • 第6章 ポーランド車載電池大国における「競争と協業」の新たな事業展開
    • 第7章 EUプラスチック政策および関連国際動向─循環経済の視点から─
    • 第8章 欧州グリーンディール「自然の柱」と農業─戦略的対話へ向けて─
    • 第9章 EUサーキュラー・エコノミー戦略の要点と現状
    • 第10章 欧州新産業戦略の展開と財政・金融
  • 第III部 財政・金融
    • 第11章 EUタクソノミーの拡張,CSRD/ESRS,企業持続可能性デューディリジェンス指令の動向
    • 第12章 欧州グリーン・ディールとサステナブル・ファイナンス─欧州グリーンボンド市場を中心に─
    • 第13章 ドイツにおけるグリーンディールの概要とその展望
    • 第14章 オランダのASN銀行によるサステナブル・ファイナンスの取組み
    • 第15章 英国におけるグリーンファイナンス戦略の特徴と展望
  • 第IV部 市民社会
    • 第16章 EGDの「公正な移行」とグリーンジョブの創出
    • 第17章 EUリノベーション戦略と建設エコシステムの課題
    • 第18章 EUの気候変動対策におけるEU市民の役割
    • 第19章 ポーランドにおける原発計画と市民意識
  • 課題
    • 第20章 欧州グリーンディールと国際協力