第1回「世界EV最新動向セミナー」

2014年11月13日(木)@東京 千代田区

電気自動車産業における世界の潮流をご紹介。
海外EV/HEV、リチウムイオン電池の市場政策と企業戦略の最新動向を解説します。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

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第1回「世界EV世界EV最新動向セミナー」特別コラム Vol.2

史上初のフォーミュラEレースで全車の電池を担当したWilliams

本稿は、2014年11月13日(木)に予定しておりますエンヴィックス・第1回「世界EV世界EV最新動向セミナー」(お申込み受付中)の開催に際して、当日の講演プログラムの一部を紹介するコラムです。

特別コラムは10月下旬までに全4回を予定しています。更新状況は「セミナー特設ページ」よりご覧ください。


2014年9月13日、世界で初めて中国の北京で開催された国際自動車連盟(FIA)公認のフォーミュラEチャンピオンシップレースはテレビ中継の解説をした元F1ドライバーが「もっとおとなしいレースになるかと思ったが、意外にバトルをやっている」と言い、最後に先頭を走っていた2台の車がクラッシュして終わるという激しいレースとなったが、このレース開催の日に、Engineering and Technology Magazineがこのレースに出場した10チームの全車両の電池を担当した英国のWilliamsの裏話を紹介している。

1年目のFEレースでは全チームが同じ車を使うことになっており、どのチームもWilliams供給の電池と、Dallara開発のシャーシと、MacLaren製の電気エンジンとHewlandの5速ギアボックスを搭載したSpark Racing Technology製のSpark-Renault SRT-01Eに乗っている。しかも、しっかり固定しておかなければならない電池を交換するのは危険であり、また、充電するとレースの途中で1時間もの中断が必要になるので、全チームにそのSpark-Renaultが2台ずつ与えられ、ドライバーが途中で乗り換えるという方式がとられている。

全参加者が2年間でゼロから作り上げたレースだったが、なかでも最初に決まっていた電池サプライヤーが撤退したあと、15カ月で(安全ケースも含めて)300kgの電池を設計して作り上げたWilliamsには、いろいろと苦労があった。「2、3年前から、WilliamsはF1レーシングカーの運動エネルギー回生システム(KERS)の設計のほか、Jaguar CX75ハイパーカーのようなものに取り組んでいた」電池エンジニアリングチームのリーダーのGareth Yorkeがそう言うように、今回のFEマシンの電池の設計・開発は2010年のパリモーターショーに出展されたPHEVコンセプトカーJaguar CX75の経験がもとになったものだったという。

また、リチウムイオン電池には発火の恐れがあると言われていたので、電池はきわめて入念に保護し、あらゆる種類の衝撃に対する衝突試験も受け、この上なく極端な環境でも安全に保たれるようにしたという。「FIAが監督している電池の衝撃試験に無事パスしたのはうちが初めてだった」ただ、EVの電池に関しては航続距離が問題にされているが、FEのレースでは、30分間だけアグレッシブな走行がきれば、あとは充電切れになっても問題はないという特徴もあった。

FEはF1と同じようなことをしようとしているのではない。市街地をコースとし、より若い、より環境意識の高い都市居住者たちに次の選択肢としてのEVを提示しようとしている。「これからは回生ブレーキをリヤアクセルだけでなくフロントアクセルにも使うことや、EVに最適な空力が考案されるようになるかもしれない」Williams Advanced Engineeringの技術リーダーで、主力電池設計者のひとりであるDoug Camplingはそう語っている。


第1回「世界EV世界EV最新動向セミナー」

2014年11月13日(木)の「世界EV世界EV最新動向セミナー」では、 電気自動車産業における世界の潮流をご紹介。海外EV/HEV、リチウムイオン電池の市場政策と企業戦略の最新動向を解説します。是非ともご参加ください。
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