タイ タイ 化学物質規制セミナー

2019年1月22日(火)9:30~ 東京・御茶ノ水

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特別コラム#02
タイにおける公害問題と環境コンプライアンス
EnviX Asia 梅山研一

2012年2月、タイのテレビ局のニュースクルーが、バンコク近郊サムットプラカーン県にある皮革工場からの排水とする映像をソーシャルメディアに投稿しました。この映像はインターネット上で大きな話題となり、工業省および天然資源環境省の取り締まり体制や頻度が十分であるのかどうか、メディア上での議論を呼び起こしました。

バンコク近郊サムットプラカーン県 皮革工場からの排水
2012年2月に報じられた排水問題

社会の関心を受け、公害問題を所管する工業省工業事業局(DIW:Department of Industrial Works)および天然資源環境省公害管理局(PCD:Pollution Control Department)は合同の検査チームを組織して、この場所付近の工場排水をいっせいに検査しました。その結果、報じられていた黒い排水の排出源は皮革工場ではなく、日系の繊維染色工場であることが判明しました。

検査の結果、染色工場からの排水は、基準を満たすものであることが分かりましたが、問題となったのは“色”でした。当時の排水基準は、“色”について明確な測定単位を示しておらず、また、このケースでは、染色の色が砂に付着して、その見た目が強調されていた。結果として、排水サンプルが基準を満たしていたため、工場には罰則が科されませんでしたが、タイ政府は排水基準を修正することを決定し、2016年6月、300 ADMIという色に対する明確な数値基準値が盛り込まれました新たな基準値が公布されました。新たな排水基準は、2017年6月6日から施行されています。

排水の“色”に関する基準が変わったことはタイでも浸透してきていますが、その背景に日系企業の引き起こした公害問題があったことはあまり知られていません。しかし、タイでは市民の間でも環境や健康に対する意識が向上してきており、地域住民と工業事業者が公害問題をめぐって対立する事案も増えています。環境汚染および法令違反は、事業の可否に直結するますます重要な問題となってきています。

タイは日本企業が多く進出する重要拠点ですが、環境に対する取り組みにおいて悩みを抱えられている事業者様は多いと思います。本セミナーでは、インターネットで調べても分からないタイの法令遵守方法や手続きについて解説いたします。なお、本セミナーでは事前質問を募集、セミナー当日に回答いたします。必要に応じてタイ当局に確認した上で回答させていただきますので、タイでのお悩み、疑問の解決に、ぜひこの機会をご活用ください。


本コラムは2019年1月22日(火)に開催いたしますタイ化学物質 & 環境労働安全規制セミナーに先立ち、各講演の内容をより詳しくご紹介するものです。

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