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第5回ドイツバッテリーフォーラム――6社が国内セル生産に向けて新アライアンス結成

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2017年1月24日にドイツ・ベルリンで開催された「第5回ドイツ バッテリーフォーラム」(主催:リチウムイオン電池コンピタンス・ネットワーク(KLiB)、後援:ドイツ連邦教育研究省(BMBF))の場で、以下の6社が、新規にアライアンスを結成し、数年後に電池セルの量産を実現する意向を表明した。

  • Thyssen-Krupp(鉄鋼、プラント建設)
  • M+W Group(設備・プラント建設)
  • Manz AG(機械、エンジニアリング)
  • Litarion GmbH(セル加工)
  • BMZ Batterie Montage Zentrum GmbH(電池組立生産)
  • StreetScooter GmbH(EV開発・生産)

 

■自動車メーカーやサプライヤーからの参加表明は今のところなし

ご覧の通り、今回結成されたアライアンスには、大手自動車メーカー及びサプライヤーは含まれていない。現在、ドイツの自動車メーカーはLG化学、パナソニック、サムソン各社からセルを購入している。しかし、電気自動車のバリューチェーンの約40%を電池が占め、さらに電池のバリューチェーンの60%強をセルが占める中、状況は一転する可能性がある。昨年11月には、VWのマティアス・ミュラー(Matthias Müller )CEOが、ドイツ・ミュンヘン市で開催された『ハンデルスブラット(Handelsblatt)』新聞社主催の「自動車サミット(Autogipfe)」の場で、国内にVWグループ初の電池工場を建設する意向を公にしており(報告者注:しかし、具体的な計画の進展はこれまでのところ聞こえてこない)、また2017年1月27日付のドイツWELT紙は、ボッシュが電池セルの自社生産に踏み切るか否かの決断を年内にも下すと報じている。

 

■量産施設に要する費用は100億~150億ユーロ

KLiBの試算によると、アジアのメーカーと肩を並べる規模の量産施設を設立するには、100億~150億ユーロ(約1兆2075億~1兆7175億円)の費用がかかる。こうした莫大な投資規模に鑑み、本アライアンスでは、今後数か月内にさらに参加企業を獲得したいとしている。なお、BMBFの基盤技術・イノベーション部長であるWolf-Dieter Lukas氏は、バッテリーフォーラムの聴衆を前に、政府による財政支援を約束し、「政府が責任を回避することはない」旨を断言した。

 

※リチウムイオン電池コンピタンス・ネットワーク(KLiB)とは
リチウムイオン電池コンピタンス・ネットワーク(KLiB)は、ドイツの電池業界発展のために形成された企業と応用研究機関のネットワーク。現在、BMW、Daimler、BASF、VARTA、SGLグループ、ZSWなど約50の企業・機関が所属している。所属組織一覧は、以下のURLを参照:http://www.klib-org.de/ueber-klib/mitglieder/