米国 米国の環境法規制情報

米国2州で新たに包装材の拡大生産者責任法が制定

弊社基幹サービス「海外環境法規制モニタリング」の配信情報より「米国2州で新たに包装材の拡大生産者責任法が制定」について紹介します。

最新情報は弊社メールマガジンにてお知らせしております。お気軽にご登録ください。

*

米国では2025年5月13日にはメリーランド州で、2025年5月17日にはワシントン州で、包装材の拡大生産者責任(EPR)を定める法律が相次いで成立した。

2州の法律の定義や要件は類似しており、以下の通りである。

定義

  • 対象材料
    当該州において販売、販売目的で提供、輸入、または流通される包装材および紙製品
    米国食品医薬品局(FDA)によって規制される製品の包装材や、製造者が他の製造者に流通する包装材などの適用除外材料は含まれない。
  • 包装材
    個人使用を目的とした非営利的な目的で消費者向けに販売または製品とともに供給される、製品を保護、収容、輸送、提供するため、または製品の配送を容易にするために使用される材料、物質、または物体。
  • 生産者
    (1) 州内の実店舗で包装されて販売される商品(item)、(2) 電子商取引、遠隔販売またはオンライン流通により州内で、または州外で販売または流通される包装された商品、(3) (1)(2)のどちらもに該当しない対象材料、(4) 雑誌、カタログ、電話帳などの出版物である紙製品、(5) (4)に該当しない紙製品、というように、製品ごとに誰が生産者に該当するのかが規定されている。デ・ミニミス生産者(de minimis producer)は該当しない。

主な要件

  • 生産者は、単独で、または生産者責任組織(PRO)の一員として、生産者責任計画を当局に提出していない限り、対象材料を州内で販売、販売目的で提供または流通などしてはならない。
  • 当局に承認された生産者責任計画を提出している生産者またはPROは、計画要件の達成に向けた進捗状況および前暦年度における目標の達成状況について、毎年当局に報告しなければならない。
  • PROは、PROに参加している生産者のリストや連絡先などを毎年当局に登録し、年間登録料を支払わなければならない。
    米国で包装材のEPR法を定める州は7州となりましたが、各州で要件は微妙に異なります。

米国の州における包装材のEPR規制について、より詳細をお知りになりたい方は、ぜひ、2025年6月17日に開催する「包装材規制ウェビナー」をご受講ください。

*

海外環境法規制モニタリング」では各国の最新規制動向を報告しております。まずは2週間の無料トライアルをお試しください。

関連製品

EnviXは米国の環境法・環境規制動向を日々調査し、企業の環境コンプライアンスや経営・市場戦略立案に役立つ情報を提供を提供しております。
米国の環境法・環境規制動向

米国の容器・包装材規制情報に関連する製品を下記に紹介します。

規制分野 製品区分 製品・サービス名 発売・更新日
全般 法体系ガイド 米国環境法体系ガイド 製品編
膨大な情報量を有する米国の環境法規制情報、その中から日本の事業者に関連が大きい事項を抽出し、要点をまとめ、体系的に編纂しました。
2024年9月3日
法体系ガイド 米国環境法体系ガイド 概観
煩雑な米国の法体系の整理を目的として作成されており、米国で環境規制に関わる代表的な法律を取りまとめた資料です。
2022年4月15日
法体系ガイド 米国環境法体系ガイド 工場編
米国の工場系環境法規をまとめた、事業者必携のガイドです。
2021年9月13日
- 海外環境法規制モニタリング
世界全体の環境法規制の動向をお届けする基幹サービス。同分野の豊富な知識と経験、高度な翻訳能力を兼ね備えた当社研究員が厳選した価値ある情報を速報、月例報告書、検索可能なWEBアーカイブでご提供します。
常時更新
- 海外環境規制トレンド・レポート
世界主要国における環境法規制の直近6ヶ月から1年間の動向を中心に調査し、ご報告する調査報告書です。
年2回更新
- 海外環境法規制メルマガ(無料)
海外の環境規制情報を要約して月1回、毎月上旬に配信します。累計1千人以上が購読する、環境規制担当・経営担当必読のメールマガジンです。
毎月配信

EnivXでは日々の海外の環境規制動向の情報提供業務に裏付けられた、様々なノウハウやネットワークを活用し、お客様の様々な個別のご要望にお応えする調査のご相談も承っております。委託調査ページでは実績例等のご紹介もしておりますので、参考にされた上で、まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
個別調査・海外現地調査