タイ「グリーン産業レベル制度」について – 第10回「世界環境法規制セミナー」特別コラム Vol.1

本稿は、2014年10月21日(火)に予定しておりますエンヴィックス「第10回世界環境法規制セミナー」(お申込み受付中)の開催に際して、当日の講演プログラムの一部を紹介するコラムです。

特別コラムは9月上旬までに全10回を予定しています。更新状況は「セミナー特設ページ」よりご覧ください。

第10回「世界環境法規制セミナー」は終了いたしました。次回も是非ご期待ください。

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タイの「グリーン産業プロジェクト」、5年以内に3万5000の工場の参加を望む

2014年7月22日に報じられたところによると、タイ工業省は投資委員会(BOI)および中小企業開発銀行(SME Bank)に対し、今後5年以内に3万5000の企業がグリーン産業レベルを獲得できるように支援するためのインセンティブの実施を要請した。なお、前日 の7月21日、工業省はSiam City Cement社を含む5社に対し、グリーン産業レベル5(グリーン・ネットワーク・アワード)を授与した。

環境に優しい操業精神の醸成を促すグリーン産業レベル制度

2011年に打ち出されたこのグリーン産業指定制度は、製造プロセスと環境管理の継続的な改善の観点から企業における環境にやさしい操業 精神の醸成を促すものである。これまでに工業省は1万3000の工場に対しグリーン産業レベルを付与している。このうち、グリーン産業レベル4「グリー ン・カルチャー」(すべての従業員が、より環境負荷の低い企業になるよう協力し、それが「文化」にまで達している)を獲得したのは50社であった。最も高 いレベル5「グリーン・ネットワーク」(ただ社内においてだけでなく、周辺のコミュニティや消費者との関係においても環境にやさしい取り組みを進めてい る)に指定された会社は5社のみであった。工業省のWitoon Simachokedee事務次官は次のように語った。「グリーン化は、大半の市場において重要な基準となっており、グローバルなマーケットで競争力を持 つために極めて重要な要素なのです」

レベル4、5を獲得した企業には中小企業のグリーン化の後押しを求める

工業省が国家経済社会開発委員会と協力して設定した目標では、2018年までに3万5000の工場がグリーン産業レベルを獲得することを 目指している。この目標を達成するため、Witoon氏はSME Bankなどといった国有機関に対し、財政的支援の拡大を要請するとともに、BOIに対し、中小企業のグリーン化を推進するためのインセンティブを提供す るよう求めている。併せて、すでにグリーン産業レベル4または5 を獲得した企業が、中小企業を成長させる上での指導役としての役割を果たすべきだとしている。

2014年7月21日、工業省はSiam City Cement (SCCC)の3つのセメント工場、Siam Cement、およびMap Ta Phut Olefinsの5箇所にグリーン産業レベル5を付与した。SCCCの上級副社長(Senior Vice-President)によれば、「グリーン産業レベル5」の獲得は、工場からの二酸化炭素の排出を20%低減するなどの項目が含まれた同社の持 続可能な開発に向けたロードマップ(2012‐2020年)に含まれているものだという。SCCCの従業員は、「Green Heart Club」や「Green Heart Bank」などのプロジェクトを通じて会社のCSR活動に参加することを奨励されている。2013年には、平均して2日間をCSR活動に宛てた。これは同 社の主要株主であるスイスのHolcim社が事業を操業する100ヶ国の中で2番目に多い時間数だった。SCCCのサラブリー工場のSiva副所長は、 SCCCはこれまでに、24社のサプライヤーのグリーン産業指定を手助けし、今後1年間でさらに18社が追加される予定だと語った。

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