ブラジルでRoHS法案が上程~WEEEやエコデザインも含めた意欲的な法案

2009年5月に、ブラジルのJohn Tenorio 上院議員より、上院法案 No. 173/2009 が上程された。この法案は、主にコンピュータやコンピュータのコンポーネンツ、および一般情報機器を対象としており、環境に配慮した製品の基準を定め、また公布後2年以内の順守を求めている。

ブラジルでは、2008年11月に新電池規制(CONAMA決議401/2008号)が公布されるなど、環境問題へ対処するための法的なアプローチが近年活発化しており、他の国の環境法規制をキャッチアップしようという姿勢が顕著になっている。

この上院法案 No. 173/2009 は、環境法規制の中でもいわゆるブラジル版RoHSとして位置づけられ、鉛、水銀、六価クロム、ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)、カドミウムの最大許容含有量が定められている。

具体的には、
“I. 以下の物質の濃度を0.1%以下にする。
a) 鉛
b) 水銀
c) 六価クロム
d) ポリ臭化ビフェニル(PBB)
e) ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)
II. カドミウムの濃度を0.01%以下にする。”
となっている。

一方で、この法案の中で特に着目すべき点として、先進国のリサイクル目標を考慮した条項があげられる。具体的には、 ”Ⅳ.リサイクルが可能な部品を重量で95%以上使用する。” としている。

また、EUのEuP指令やエネルギースターを強く意識したものと見られる、エコデザインに関する条項もある。具体的には、 ”Ⅲ.エネルギー効率を80%以上にする。” とあり、エネルギースターに倣ったものと理解できる。

ただし、法案の内容はまだ骨子を定めたに過ぎないものであり、具体的な対象製品の範囲やエネルギー効率の規定に関しては、具体性に欠けている。したがって、本法案が承認された場合でも、実施細則が別途定められると見られ、今後の展開が待たれる。

今回のブラジルでの動きのように、新興国でも今後WEEE/RoHS関連法やエコデザイン関連法などの環境法規制の上程や制定をする動きが増えると見られ、日本の企業にとって、新興国をも視野に入れた環境法コンプライアンスのアプローチは一層重要なものとなると予想される。

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